太陽光発電、燃料電池発電、蓄電装置などの出カエネルギーは、いずれも直流電力です。直流電力技術を利用することにより、これまでの交流電力よりも高効率な電カシステムの構築が期待できます。
現在、直流電力技術に関しての社会実装は、データセンターなど一部で実施されていますが、鉄道を除く他の領域においては、基本的になされていません。これは、直流-直流の電力変換技術、直流電力の遮断技術、故障検出技術などに関しての検討が十分に実施されていないからです。
そこで、「愛知発の直流スマートファクトリー」を実現させるため、高効率変換器の開発と社会実装を目指し、この研究テーマに取り組みます。
具体的には「次世代電力半導体技術によるパワエレ技術を用いた直流-直流電力変換装置」「新型変圧器を用いた交流-直流電力変換装置」を開発し、電力変換効率98%を目指します。さらに、これら変換装置の社会実装を目指し、無機塗料を用いた新しいノイズ低減方式の開発に取り組みます。