4月27〜29日に滋賀県の滋賀ダイハツアリーナで開催されたロボカップジャパンオープン2024で、情報科学科の分散人工知能研究室(マルチエージェントシステム研究室・伊藤暢浩教授)に所属する院生・学生たちのチームがレスキューシミュレーションリーグに出場し、優勝と準優勝を勝ち取りました。

 優勝はAIT-Rescueチーム。安藤圭祐さん(大学院博士後期課程3年,愛知県立瀬戸西高校出身)、上原温揮さん(同前期課程2年、愛知工業大学名電高校出身)、前田綾也さん(同、愛知県立国府高校出身)、松永一希さん(同、名古屋市立西陵高校出身)、藤澤丈さん(同、屋久島おおぞら高校出身)、鈴木涼介さん(同1年、愛知工業大学名電高校出身)、島田優希さん(情報科学科4年、同)の7人と、伊藤教授、岩田員典愛知大学経営学部教授が参加しました。

 準優勝はAIT-Rescue_Bチーム。いずれも情報科学科4年の藤井駿太郎さん(長野県飯田OIDE長姫高校出身)、加藤幸太さん(岐阜県立東濃実業高校出身)、丸岡美帆乃さん(愛知県立名古屋南高校出身)、山本竜甲さん(愛知県立蒲郡東高校出身)の4人です。

 競技会には、海外勢を含む61チームの420人が参加しました。レスキューシミュレーションリーグは、コンピュータ内の仮想的な都市で発生する都市直下型地震に対して、多数の人工知能ロボットが協力して被害を最小限にとどめる、協調的な災害救助戦略を競う競技です。一日にたくさんの地域(都市)で競技を行い、どの地域でも被害を抑えられたチームが勝利します。

 AIT-Rescueチームは、2021年のRCAP2021アジア大会優勝、昨年のRoboCup2023世界大会2位の実力を発揮して、予選リーグ、決勝リーグともに1位を獲得して優勝しました。AIT-Rescue_Bチームは予選リーグでは3位でしたが、決勝リーグで準優勝を勝ち取りました。

 AIT-Rescueチームは、今年7月にオランダ・アイントホーヘンで開催されるRoboCup2024世界大会に出場し、「今年こそ!」の気持ちで世界一を目指します。チームの院生らは「世界大会優勝が目標なので、しっかり次の準備をします」と意気込んでいます。一方、AIT-Rescue_Bチームの学生たちは「まだまだ思ったように動かせているとはいえません。問題も見つかったので、これから解決できるように頑張ります」と話しています。

 また大会の中で、チームの松永一希さんとOBの伴昌樹さん(今年3月に博士前期課程を修了)が昨年の国際会議でそれぞれ発表した論文に対し、ロボカップ研究賞が贈られました。

優勝のAIT-Rescueチーム
優勝のAIT-Rescueチーム
準優勝のAIT-Rescue_Bチーム
準優勝のAIT-Rescue_Bチーム
会場の様子
会場の様子