都市計画・まちづくり研究室の4人が愛知建築士会学生コンペで最優秀賞
愛知建築士会学生コンペ2024「建築・まちづくり学生活動コンペ」(第二次審査・表彰10月13日)で、建築学科の都市計画・まちづくり研究室(益尾孝祐准教授)に所属するグループが最優秀賞を受賞しました。
受賞者は、丹羽菜々美さん(大学院博士前期課程2年・愛知県立猿投農林高校出身)、久保田華帆さん(同1年・浜松開誠館高校出身)、森田梨花さん(学部4年・ 静岡県立浜松工業高校出身)、渡辺紗帆さん(同・同)の4人です。「南海トラフ巨大地震の津波被害想定地域における事前復興まちづくりプロジェクト」と題し、取り組んだ研究の成果を発表しました。
このプロジェクト活動は、昨年4月から同研究室と明治大学・山本研究室の共同プロジェクトとして学生を主体に取り組んでいます。令和5年8月に大学合同の防災合宿を開催し、逃げ地図づくりワークショップや学生による短期集中ワークショップを実施しました。それを契機に、「避難協定締結と避難路改善」「高台の空き家活用」「廃校の防災拠点化と利活用」「高台移転検討」「防災観光まちづくり会社の組成とマネジメント」の5つのテーマで、日常時・災害時の双方から事前復興まちづくりを考え、実現に向けたさまざまなプロジェクトの研究的実践を推進するとともに、実務家とも連携し、新たな事前復興モデルの構築と普及促進に向けた実践的研究を進めています。
審査員からは、過去の復興事業やこれまでの都市計画・まちづくり専門家が積み上げてきた知恵や技術を学んだうえで、さらに課題となっている南海トラフ巨大地震への有効な対策として、部分的・段階的な事前復興まちづくりの方法を提案していることを評価していただきました。また、この取り組みを多くの地域に展開していくことについて期待の言葉をいただきました。「この評価や期待に応えられるよう、今後も研究・実践に励んでいきたいと思います」と4人は抱負を話しています。