河路研チームが電脳建築最適化世界選手権で4位
2024.11.28
工学部
受賞・表彰
エミュレータを使って建物最適化技能No.1を決定する「第2回 電脳建築最適化世界選手権」(10月1日~11月1日)で、建築学科の環境・設備研究室(河路友也教授)に所属する学生チームが4位に入賞しました。
チームは、4年生の石森義人さん(愛知県立大府東高校出身)と 奥田至音さん(三重県立津高校出身)の2人。電脳建築最適化世界選手権は、IBPSA(国際建築性能シミュレーション協会)日本支部が主催するコンテストです。建築物が運用時に消費するエネルギー消費量は非常に大きく、建物が生涯で排出する二酸化炭素の過半は運用時に発生するとされています。一方で、建物は一品生産品であるために、異なる建物の間でその運用のあり方を相互に比較して良否を評価することは難しいという現状があります。選手権では、極めてリアリティの高い建築シミュレーションモデル(エミュレータ)を構築し、このエミュレータに対して運用の最適化を競うことで、最適化技能を定量的に評価することを試みます。
4位入賞を果たした2人は、「空調・換気の消費エネルギーの削減は比較的順調に進めることができましたが、在室者の不満足者率を減らす制御に苦労しました。不満足者率と消費エネルギー
はトレードオフの関係になる場合が多いため、そのバランスを考えるのが大変でした。残り1時間までは2位でしたが、最後に逆転されてしまったのが残念でした」と振り返っています。