一般社団法人建築設備技術者協会中部支部主催の2024年建築設備士の日記念学生コンペで、建築学科の環境・設備研究室(河路友也教授)の学生チームが佳作を受賞しました。

 受賞したのは、4年生の奥田至音さん(三重県立津高校出身)、浜田駿一さん(愛知県立豊田東高校出身)、近藤佑星さん(愛工大名電高校出身)、井上綾乃さん(愛知県立鳴海高校出身)、鷲尾京祐さん(愛工大名電高校出身)、石森義人さん(愛知県立大府東高校出身)の6人によるチームです。受賞作品「持続可能な未来を創る~次世代エネルギー技術の建築への適用~」で、持続可能な未来を実現するための新しい手段を目指しました。

現在、地球温暖化やエネルギー資源の枯渇といった深刻な環境問題に直面しています。これらの問題に対し既存の技術だけでは不十分だとして、湿度変動電池、蓄電コンクリート、発電ガラスの3つの先進技術を適用した建築物を提案しました。湿度変動電池は湿度の変化をエネルギーに変える技術で、さまざまな環境でのエネルギー供給をします。蓄電コンクリートはエネルギーの蓄積と供給を可能にし、発電ガラスは建物のデザインを損なうことなくエネルギーを生成し、省エネルギー性能を高めます。これらの技術を融合させることで、建築分野における再生可能エネルギーの利用量を増大させることができ、カーボンニュートラルの実現に向けて貢献できるものと考えました。

 審査で、身近な建物を題材に提案する着眼点などが高く評価されました。

表彰式で賞状を手にする学生たち
表彰式で賞状を手にする学生たち