行動情報科学研究室の上地勇輔さんがDICOMO2024で優秀プレゼンテーション賞
行動情報科学研究室(梶克彦情報科学科教授)に所属する大学院博士前期課程1年の上地勇輔さん(三重県立伊勢高校出身)が、情報処理学会の「マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO)2024シンポジウム」で行った発表により、優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
上地さんは、「Ping × Phone:卓球ラケットとスマートフォンの融合によるエンタメスポーツの提案」と題して発表し、卓球とスマートフォンを組み合わせたエンタメスポーツを提案しました。
エンタメスポーツをさらに発展させる手段の一つとして、スマートフォンならではの機能を用い、ラケット型のスマートフォンケースの作成、スマートフォンに内蔵されているセンサを用いたセンシング、スマートフォンならではの機能を用いたフィードバック、通信機能を組み合わせたエンタメアプリケーションを実装しました。自然とラリーを続けたくなる"ナベアツラリー"、協力して必殺技を叫ぶシャウトスマッシュ、さまざまな戦術が生まれる顔認識を用いたフェイポンの3つを制作しました。
センサとフィードバックの組み合わせは無数にあり、その中の3つを示しました。バリエーションを示すと、エンタメスポーツの体験を豊かにし、参加者がより楽しくなると考えられます。さまざまなセンサとフィードバックの組み合わせから新しいアイデアを発見し、より魅力的なエンタメスポーツを提案できると考えます。本研究では卓球を対象としましたが、他のスポーツとスマートフォンのセンサ、フィードバックを組み合わせるとさらにエンタメスポーツの幅が広がると考えられます。今後の課題として卓球以外のスポーツへの適用を目指します。
受賞にあたり、上地さんは「とても光栄です。初めての全国規模の学会発表で緊張しながらも、無事に終えられて良かったです。梶先生をはじめ、プロジェクトメンバーや研究室のみんなのご指導とサポートのおかげです。大変感謝しています。この経験を糧に、今後の研究に注力したいです」と喜びを話しています。