指先にのる小さな IoT デバイス「ナノコン」を用いた技術・アイデアを競う「第5回ナノコン応用コンテスト」(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム技術委員会ナノコン応用推進WG主催)で、情報科学科のモバイルコンピューティング研究室(内藤克浩情報科学科教授)に所属する学生チームが優秀賞を受賞しました。

 受賞学生は、いずれも3年生の浅野大登さん、杉浦梨心さん、柘植蒼眞さん、松土広さんの4人チームです。ナノコンの代表例である Leafonyを使った独創的なシステムを求めるコンテストに対し、アヒル型の装置をお風呂に浮かべて子どもの水の事故を防ぐ「おふろみまもりだっく 」を考案して応募しました。

 子どもの水の事故は、2歳児以下では浴槽内での発生が過半数を占めています。実際の事故として、親の目が届かないところで、残り湯の溜まった浴槽に幼児が自ら入り、溺れるケースが目立ちます。既存のシステムは幼児向けが少なく、導入コストもかかり設置が困難であることから、より安く、より簡単に、親の目に代わって浴槽を見守る「おふろみまもりだっく」を提案しました。

 このシステムは、幼児が水に入って波が発生すると、Leafonyが振動を検知し、親のスマホに通知を送信します。Leafonyの特徴を活かした利点として、浴室を施工せずLeafony1台で実装が可能な点や、 超小型・軽量のため、おもちゃのダックに内蔵して浮力の維持が可能である点などが挙げられます。

 「一人になることが多い浴室で、家族の目の代わりに見守る存在になれば」という学生たちの願いが込められています。

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受賞学生たち

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おふろみまもりだっく

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システムの概要

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サービスモデル