学生チャレンジプロジェクト「自律移動ロボット技術協議会への参加」(指導教員:道木加絵電気学科教授・鳥井昭宏電気学科教授)のチームが、昨年128日に茨城県つくば市で開催された「つくばチャレンジ」本走行(本戦)に出場し、完走しました。全国の大学や企業などから本走行に出走した78台中、完走は14台でした。

 学生チャレンジプロジェクトチームは2016年から「つくばチャレンジ」に挑戦しており、はじめての完走です。チームが開発した自律移動ロボットは、スタートからゴールまで約2kmの課題コースを自律走行し、ゴールできました。

 令和6年度チームメンバー:
上田優真さん(電気学科4年・至学館高校出身)
高松昂洋さん(大学院博士前期課程2年・愛知県立安城高校出身)
都築力司さん(大学院博士前期課程1年・愛知県立安城高校出身)
坂下悠さん(電気学科4年・愛工大名電高校出身)
竹中蒼太さん(電気学科4年・愛工大名電高校出身)
種田匠真さん(電気学科4年・愛知県立津島高校出身)

 「つくばチャレンジ」は、つくば市内の遊歩道等の実環境を、移動ロボットに自律走行させる技術チャレンジであり、地域と研究者が協力して行う、人間とロボットが共存する社会の実現のための先端的技術への挑戦です。本学チームは、学生チャレンジプロジェクト開始当初から試行錯誤を繰り返し、最適な自律自走ロボット設計とアルゴリズムの開発に挑戦しました。特に、ロボットの環境認識技術や障害物回避能力の向上に注力し、多くの実験と検証を重ねました。また、チーム全員が一丸となり、深夜におよぶ作業やプレッシャーに耐えながら互いに支え合い作業を進めました。

 令和6年度は昨年11910日に現地で実験走行に参加して課題を把握し、道幅が狭い箇所での障害物回避アルゴリズムの改善に努めました。128日の本走行では、スタート時から安定した動作を見せ、各チェックポイントを着実に通過していきました。公園内で道幅が狭いにもかかわらず、ロボット同士がすれ違う必要がある難所でも自律自走ロボットは冷静に対処し、ついにゴールラインを越えた瞬間、チーム全員が歓喜の声を上げました。この瞬間は2016年からの挑戦の集大成であり、努力が実を結んだ喜びと感動に包まれました。

 チーム代表の高松昂洋さんは、「今年度は経験がある院生2人に加えて4年生が4人入り、フレッシュな顔ぶれで活動しました。院生のこれまでの経験を礎に、4年生の頑張りがチームに活力を与え、今回の完走という成果に繋がりました。さまざまな課題を克服し、技術的な問題を解決してきたプロセスは、チームにとって貴重な学びとなりました」と取り組みを振り返っています。