一般社団法人建築設備綜合協会が主催する第2回学生のための環境デザイン設計競技2024「周りの環境を良くする建築」で、建築学科4年の加藤颯介さん(愛知工業大学名電高校出身)が入賞しました。

 住環境デザイン研究室(武田美恵教授)に所属する加藤さんは、「名駅の森 ~スーパーメガリージョンとなる名古屋駅の新しい居場所~」と題して作品を提出しました。

  名古屋駅には、観光目的や通勤通学の乗り換え、出張に向かう多くの人々が行き交い、リニアが開通すると、より多くの人が行き交うターミナルとなります。しかし、グルメやショッピングを楽しめる場所が充実している一方で、名古屋を発つ前に一息つける場所が飲食店や狭い待合室などに限られています。

 そこで、駅利用者の一部の人だけでもふらっと立ち寄り、木材ならではの安らぎを感じながら一息つける新たな居場所として"名駅の森"を設計しました。"名駅の森"によって駅利用者の生活環境の改善が図られるとともに、名古屋駅が地方とつながる"森"として周りの環境を良くしていくという提案になっています。

受賞にあたり加藤さんは、「今回、周りの環境を良くする建築という課題テーマで、自分自身が普段から体験し、感じていることを作品に表現しました。最終審査会で他の受賞者の作品を見て、さまざまな着眼点やシステムがあるのだなと学びを得ることができました。また自分の作品にも、環境や設備の面で、さらに形やシステムを工夫できたなと思い至りました」と話しています。

表彰される加藤さん(右)
表彰される加藤さん(右)
賞状
賞状