電力システム工学研究室の松永さんが電気学会電力・エネルギー部門大会でYOC奨励賞、 電気設備学会全国大会で優秀発表賞
電力システム工学研究室(雪田和人教授)に所属する大学院博士前期課程1年の松永亜香里さん(愛知県立日進西高校出身)が、令和6年 電力・エネルギー部門大会(9月4~6日・大阪公立大学中百舌鳥キャンパス)で行った発表により、若手研究者の優秀な口頭発表に対して授与されるYOC(Young engineer Oral presentation Competition)奨励賞を受賞しました。
また、2024年(第42回)電気設備学会全国大会(8月27~28日・東北工業大学八木山キャンパス)で行った発表により、優秀発表賞を受賞しました
電気学会では、「特殊巻線構造変圧器における24相化に関する検討」と題して口頭発表を行いました。交流から直流への変換装置としてリプル率の低減を目的とした特殊巻線構造変圧器を提案しており、本研究では、これまで開発してきた12相特殊巻線構造変圧器のさらなる多相化を行い、特殊巻線構造24相変圧器の研究を行いました。特殊巻線構造変圧器の巻線の巻数は24相変圧器にすることで特殊巻線構造12相変圧器と比較して増加しますが、通常の12相変圧器と比較すれば低減することがわかりました。さらに、リプル率についても、特殊巻線構造の12相変圧器と比較して低減することがわかりました。
電気設備学会では、「特殊巻線構造24相変圧器における高調波特性に関する一検討」と題して発表を行いました。本研究では太陽光発電や蓄電池システムの出力電力が直流電力であるため直流給配電を行うことを目標としています。今回、系統電力を直流給配電に使用するため開発された特殊巻線構造12相変圧器を24相変圧器へ多相化を行うことにより、系統へ流出する高調波の低減につながることをシミュレーションで示しました。
松永さんは「受賞を励みに、今後もより一層精進していきたいと思います」と意欲を語っています。
