本学フリーヒルズラボのプランが「33FGビジネスプランコンテスト2024一般コース」で準グランプリ
経営学科知識マイニング研究室(野中尋史准教授)の研究室スピンアウト企業となる株式会社フリーヒルズラボ(代表取締役は研究室所属で学部4年生の成瀬優太さん)の学生役員メンバーが、33フィナンシャルグループ主催「33FGビジネスプランコンテスト2024一般コース」に応募したプランで、準グランプリを受賞しました。受賞したプランは、「図面解析AIを活用した「モノづくり業界」への営業・生産支援システムの提案」です。
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33FGビジネスプランコンテストは、三十三フィナンシャルグループの三十三銀行と三十三総研が、新規性・独創性に富み、今後大きな飛躍が見込まれるビジネスプランを掘り起こし、優れたビジネスプランを表彰するとともに、事業化に向けたサポートを実施することで、地域経済の活性化に繋げていくことを目的にしたビジネスプランコンテストです。社会人を対象とする一般コース、学生を対象とする学生コースに分かれて実施されています。一般コースへの応募は、すでにビジネスとして成果をあげつつあるプランも多く、学生主体で応募したプランが受賞することはまれです。
今回、学部2年生で執行役員の右田亜照さんを中心に開発・実装している図面解析AIを「見積もりの自動化」、「歩留まり分析」、「工程管理」、「技術の創造」などのモノづくり産業根幹業務に応用したWebサービスに関するプランについて、代表取締役の成瀬さんらで練り上げて応募しました。この図面解析AIは、すでに企業から引き合いがあるなどニーズも大きく、その将来性が高く評価されての受賞となりました。
代表取締役CEOの成瀬さんは、「製造業において設計図面はさまざまな業務の根幹となるものです。図面を使った業務は現在人手で行われており、大変な労力がかかっています。今回提案したAIサービスで、その労力を減らし業務効率をアップすることができれば、少子高齢化が進む日本のモノづくりに貢献できると考えています。今回のプランを本格実装すべく努力していきたいです」と話しています。また、開発リーダーの右田さんは「図面解析AIの開発は、AIやプログラミングに関する知識だけでなくモノづくりの知識も必要で大変なものでした。今回、社会人が中心の一般コースで準グランプリを受賞し、期待度の高い本格的なビジネスプランであると評価されたことはとてもうれしく励みになりました。すでに企業からの引き合いもありますので、今後は社会実装に向けてさらに頑張っていきたいです」と話しています。
【株式会社フリーヒルズラボの概要】
成瀬さんや野中准教授らが愛知工業大学自由ヶ丘キャンパス内に2024年9月に設立した大学発スタートアップ。名古屋市スタートアップ企業支援補助金の助成を受け設立されました。今回の図面解析AIをはじめ作業分析システムや自然言語処理技術・生成AIを利用した特許解析システムやWebインテリジェンスシステム、農業データ解析システムなど、製造業・農業・サービス業をはじめとする「ものづくり」の現場を支援するAI・Webアプリの共同/受託開発に取り組んでいます。役員は、成瀬さん・野中准教授のほかに研究室所属メンバーの土屋菜々美さん(3年)、学科で開催されているAI・Webアプリ開発勉強会のメンバーの伴野悠也さん(2年)、右田亜照さん(同)、平田あかりさん(同)、堀内絵梨花さん(同)が務めています。

