工学研究科の好井徳宏さんがJapanVis 2025で優秀発表賞を受賞
2025.07.15
工学研究科
受賞・表彰
受賞者
好井徳宏
研究室(指導教員)
流体工学研究室(江上泰広機械学科教授)
学会・大会名
JapanVis 2025(7月3~4日・明治大学駿河台キャンパス)
受賞名
優秀発表賞
受賞日
2025年7月4日
受賞テーマ
有機蛍光体を用いた複合PSPにおける光安定性向上へのアプローチ
研究目的
風洞試験において、模型上の圧力と温度の分布を同時計測するために、感圧塗料(PSP)と感温塗料(TSP)を複合化する研究を行っています。これまで異なる色素を混合すると光劣化率の大幅な増加など、色素間干渉による光安定性の低さが長年の問題になっていました。
研究内容
複合化する色素の組み合わせと、長波長側で発光する色素のバインダ中の濃度に着目した研究を行いました。長波長側の色素濃度を下げることで、全体の色素の光安定性を大幅に向上することができました。また、試験により色素間のエネルギー移動の小さい色素の組み合わせを見出し、光安定性の高い複合PSPの作成に成功しました。
今後の展望
今後は、より光安定性の高い色素の組み合わせについてさらに探求するとともに、試験条件に適した調合割合の最適化を進めていきたいと考えています。また作成した高速応答の複合PSPを実際の風洞計測に適用した実証試験を行っていく予定です。
