本講義では、国際ビジネスにおける新たな視点として、「内なる国際化」を取り上げます。グローバル化が進む現代社会において、国際ビジネスは海外展開だけでなく、国内に暮らす多国籍住民との協働や価値創出も重要なテーマとなっています。愛知工業大学経営学部では、こうした内なる国際化を理解し、現場で求められるコミュニケーション能力や課題解決力を育成するため、地域の行政機関・支援団体と連携した実践的授業を行っています。
 今回の取り組み(経営学科スポーツマネジメント専攻における国際ビジネス論)では、豊田市多様性社会共創課の職員の方に加え、多文化支援団体JUNTOSの吉村さん、Nosaa! の小田ビニシウスさんを講師にお迎えし、豊田市・保見団地における多文化共生の実践と、現場で直面する社会的・経済的課題について学びました。学生たちは、行政、地域団体、外国籍住民という異なる立場からの生の声に触れることで、内なる国際化が地域社会に与えるインパクトと、企業活動における多文化理解の重要性を体感的に理解しました。また、多様な価値観を受け入れ、共に社会を築く姿勢が、これからの国際ビジネス人材に不可欠であるという視点を養いました。

開催日
令和7年10月22日

場所
八草キャンパス