篠塚大登が世界卓球男子ダブルスで金メダルを獲得
5月17日~25日に開催された「2025 ITTF世界卓球選手権大会ファイナルズ ドーハ(カタール)」において、男子卓球部の篠塚大登(経営学科4年)が、男子ダブルスで金メダルを獲得しました。戸上隼輔選手(井村屋グループ)とのペアで出場し、5月25日に行われた決勝戦では台湾の高承睿選手/林昀儒選手ペアと対戦。ゲームカウント3-2(6-11、11-5、7-11、11-6、11-6)で競り勝ち、同種目の日本勢としては1961年以来64年ぶりとなる金メダルを手にしました。
決勝では、第1ゲームを6-11で落としましたが、第2ゲームでは篠塚の鋭いバックハンド、戸上選手の力強いフォアハンドが冴え、11-5で巻き返しました。第3ゲームは相手の巧みなプレーに苦しみましたが、第4ゲームでは篠塚のネット際の正確なサーブや、要所での強打が得点につながり、勝負を最終ゲームへ持ち込みました。第5ゲームでも、両選手のフォアハンドによる強打などで着実にポイントを重ね、最後は11-6で勝利を収めました。
試合終了後のインタビューで篠塚は「試合に来る前に『金メダルを取る』と宣言していたが、本当に取れると思っていなかったので信じられない」と喜びを話しました。
篠塚は愛知県東海市出身で5歳から卓球を始め、中高時代は愛工大名電で全国レベルの選手として活躍。愛知工業大学に入学後も全日本選手権男子シングルス3位、混合ダブルス優勝と結果を残し、2024年のパリ五輪では男子団体で4位入賞、アジア選手権では男子シングルスと男子ダブルスで銅メダルを獲得。今年1月の全日本選手権では男子シングルス準優勝と着実に力をつけてきました。
また、今大会の混合ダブルスでは、本学卒業生の吉村真晴選手(SCOグループ)が、大藤沙月選手(ミキハウス)とのペアで出場し、決勝で中国の王楚欽選手/孫穎莎選手ペアに1-3で敗れたものの、銀メダルを獲得しました。吉村選手は本学在学中の2015年に、石川佳純選手(当時JA所属)と組んで出場した蘇州大会で混合ダブルス銀メダルを獲得し、2017年デュッセルドルフ大会では石川選手とのペアで混合ダブルス金メダルを獲得しています。
※写真はすべてITTF提供
日本勢64年ぶり快挙を達成した篠塚大登(左)と戸上隼輔選手 |
初戦/ポーランドにストレート勝利 |
2回戦/1ゲーム先取されるも香港ペアに快勝 |
3回戦/シンガポールに苦しみながら逆転勝利 |
準々決勝/エジプトにストレート勝ちでメダルを確定 |
金メダルを決め日本選手団へ両手を高々と挙げる篠塚 |
共に戦った森薗政崇コーチ(中央)と |
男子シングルス初戦では中国選手を撃破 |