愛・地球博20周年を記念して開催されている「愛・地球博20祭」の一環として、愛・地球博記念公園において、県内12大学・24の学生チームによるインスタレーション(空間演出)を行う常設展示イベント「彩の回廊」が開催されています。本学からは建築学科の4チームが出展し、日本の四季折々の彩りや風景を題材としたテーマ「彩の歳時記」のもと、それぞれ独自の空間演出を通じて来園者に季節の美しさや移ろいを表現しました。

会場
愛・地球博記念公園

参加チームと作品

  • チーム折り紙
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    本展示は「チーム折り紙」として出展し、「梅雨の世界の住人」を題名に、カタツムリをモチーフとした空間作品を制作した。梅雨を象徴する雨やアジサイ、緑の景色をストリングアートで表現し、大型傘の骨組みに糸を張り直すことで、雨や傘そのものを再解釈した造形とした。外観ではシンメトリーと傘の持ち手の不自然さで視線を引き寄せ、来場者をより近くに誘導する構成とした。また、普段意識しにくい頭上に意匠を集中させることで、傘の内側から眺めるように梅雨の情景を楽しめる体験を生み出した。渦を描く動線を進みながら、梅雨の世界に没入する感覚を味わえる展示を目指した。(展示期間:531日~622日)

  • 野澤lab

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    テーマは「風に揺れる竹の音」です。このテーマにした理由は、竹を使ったサウンド・インスタレーションを通じて、普段意識することの少ない自然の音や空間の魅力を、より深く体感してもらいたいと考えたからです。風が吹くと、竹がこすれ合ったり、周囲の木々と共鳴したりして、さまざまな音を生み出します。その音が重なり合うことで、自然の中に生まれる新たな調和やリズムを感じることができます。さらに、本作品では、愛・地球博記念公園で伐採された竹を使用しており、素材の循環や環境への配慮も意識しています。この作品を通じて、ただ歩いて通りすぎるのではなく、空間の中で立ち止まり、耳を澄まし、風や自然の音に包まれるひとときを楽しんでいただけたらと思い制作しました。(展示期間:628日~720日)

  • 宮崎・清水・今和泉合同チーム

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    今回のテーマは、「青葉闇の階(きざはし)」である。設置期間である7月下旬から8月は、大暑から立秋にかかる最も暑い時期となる。そこで、駐車場から愛・地球博記念館に至る動線である階段において、訪れる方々に私たちが創り出す青葉闇の涼感体験を提供する。青葉闇とは、木々が茂り、その木陰が暗くなる様を表す夏の季語である。紫外線によって反応する「フォトクロミック塗料」を使用した4層の農業用ビニールフィルムが色変化し、地面に落ちる影が階段を彩り青葉闇を表現する。フィルムを変形させながら重ねることでより複雑な図柄が生まれ、微細な色の変化が起こる。きざはしを通過する人々は、歩みを進めるごとに彩り豊かな変化を体験することができる。この技術を駆使したインスタレーション展示を、涼しさを感じながら楽しんでいただきたい。(展示期間:726日~824日)

  • 本のすみか

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    「本のすみか」は、人・本・自然がまじりあうことで訪れる人々の心休める空間をつくりだす。また、本を読むことによって知らない世界を知り、それが学びへと繋がる。そして、次世代へと繋がり循環することで、彩のある空間を生み出す。(展示期間:726日~824日)

イベントページURL
彩の回廊 | 愛知万博20周年記念事業