第29回愛知工業大学学生代表訪中団は、令和791日から7日までの一週間、7学科18名の学生と教職員あわせて21名で、中国南京市の東南大学ならびに杭州、上海を訪問しました。今年は、愛知工業大学と東南大学との姉妹校提携開始から45周年の節目にあたり、伝統ある交流を学生の派遣を通じてさらに深めるべく準備を重ねてきました。

 7月に実施した顔合わせを兼ねたオリエンテーションでは、初めて会う21名が緊張した面持ちで静かな対面でしたが、96日の最後の夕食では名残惜しく涙する学生の姿があり、学生にとって実りある一週間であったことがうかがえました。現地では、東南大学の先生方の温かいご支援に加え、日本語学科大学院生のサポートもあり、学生は安心して活動に臨むことができました。海外を初めて訪れる学生もいる中で、到着時に大学院生から流暢な日本語で迎えていただいたときには、大変心強く安心した学生も多かったことと思います。2日目夜に開催された東南大学学長先生主催の晩餐会では、劉先生から両大学の交流経緯やその歴史を流暢な日本語でご挨拶いただき、この学生代表訪中団の歴史と意義を改めて感じました。特に東南大学九龍湖キャンパスで行われた学生交流会は大変盛り上がりました。連絡先を交換するグループ、電気回路や数式など専門的な話題で意気投合するグループが見られたほか、中国で人気のミルクティーを交流会後にプレゼントしてもらったグループもあったようです。スマホアプリなどを上手に活用して日本語、中国語、英語、ジェスチャーなど様々な方法で交流が行われ、両大学にとって大変有意義な交流会になりました。学生の交流能力の高さに驚き、感心するとともに、学生にとってもよい経験になったと強く感じました。

 全体を通して、東南大学をはじめ関係者の皆様のご協力により、学生・教職員とも健康で安全に旅程を過ごすことができました。学生は異国文化を目の当たりにして、驚き、共感、敬意など様々な思いを抱いたことと思います。これらの経験が今後の人生の糧になることを期待します。

29回学生代表訪中団
団長 倉橋奨(工学部社会基盤学科准教授)
副団長 水嶋大輔(工学部電気学科准教授)

東南大学四牌楼キャンパスにて、横断幕を手に記念撮影
東南大学四牌楼キャンパスにて、横断幕を手に記念撮影
スマホアプリを活用し、日本語・中国語・英語で積極的に交流する学生たち
スマホアプリを活用し、日本語・中国語・英語で積極的に交流する学生たち
交流会の締めくくりとして、互いに感謝の気持ちを伝え合う学生たち
交流会の締めくくりとして、互いに感謝の気持ちを伝え合う学生たち