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奥川研チーム、ロボカップのレスキュー実機リーグで優勝

2015.06.03 受賞・表彰
  • 優勝した奥川研DERA Pickersのメンバーたち
  • 奥川研究室のロボットScott

 機械学科の知能機械システム工学研究室(奥川雅之准教授)のチームDERA Pickersは5月2~4日、福井県で開かれたロボカップジャパンオープン2015のレスキュー実機リーグ総合競技で初優勝し、出場3年目での快挙となりました。またロボットの荒れ地での走破性能のみを競うベストモビリティー賞では2連覇を達成しました。

 レスキュー実機リーグには大学・高専の14チームが参加。競技は各種センサと地図作成システムを搭載したロボットを使用し、制限時間内に被災現場を模したフィールドに配置した模擬要救助者を探索し、探索経路の地図、発見した要救助者数、それらの位置情報などをポイント計算して勝敗を競います。奥川研チームは研究開発を続けている遠隔操作型の災害調査用ロボット「Scott(スコット)」を投入。Scottは民生用を想定しており、他大学のロボットより一回り小さい長さ約70㌢、幅約40㌢、重さ約25㌔。物理の原理を応用して操作性がよいのが特長で他チームに大きな得点差をつけての優勝でした。

 奥川准教授は「予選および決勝を通して、ほとんどトラブルなく動作したことが優勝につながりました。また今回は、研究室の学生が設計したロボットを企業に加工及び組み立ててもらったことも大きな要因だと思います。これまでトラブルが絶えなかったのですが,ロボットの設計(アイデア)自体に問題はなく、加工や組み付け精度が問題だったということです。現在、レスキューロボットの実用化を目指しているので、その意味でも価値のある結果だったと思います」と振り返りました。

 チームのメンバーは大学院博士後期課程2年の鈴木壮一郎君を代表に、博士前期課程2年の浅井友将君、松原秀彦君、勝玄毅君、仲野和也君、同1年の渡邊彩夏さん、学部4年の小寺俊介君、同1年の寺本大晟君の計8人。来年3月に本学八草キャンパスで開催されるロボカップジャパンオープン2016に向けて弾みがついたようです。「今回の結果に満足せず、さらなる改善を図り、来年も優勝を狙います」と、チームはさらに意欲を沸かせています。

写真㊦:今年から追加されたタスクとして、模擬被災現場でインフラの調査点検をするためパイプの中にあるQRコードを覗き込む奥川研のロボットScott

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