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梶准教授がDICOMO2015で優秀論文賞

2015.10.13 受賞・表彰
  • 情報科学科 梶克彦准教授

 情報科学科の梶克彦准教授は一般社団法人・情報処理学会の「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2015)」で発表した2本の共著論文で優秀論文賞を受賞しました。

 人間が今どこにいるかという位置情報に関する需要が高まり、様々なサービスが提供されていますが、屋外ではGPSの電波が利用できるのに対して、屋内では精度が不十分なためGPSを利用できません。そこで梶准教授らは建物内での位置情報を、携帯端末のセンサーを用いてGPSに代わる手法で推定する研究に取り組んでいます。例えば大きなアミューズメント施設やショッピングモール内で目的の店舗を探したりするナビゲーションとして役立てるものです。

 論文では、PDR(自律航法)という歩行の加速度や角速度など携帯端末が検知する情報を基に位置を推定する手法に関して、「その精度を評価する手法」や可視化ツールの作成、もう1本の論文では建物内の鉄骨などが帯びている独自の磁気を利用した「位置推定手法」の2件を提案しました。

 DICOMO2015は今年7月に岩手県でおこなわれ、その後の実行委員会の論文審査で受賞が決まりました。数多くの論文の中で受賞は上位10%程度とみられます。梶准教授は「受賞は私たちの研究の意味が評価されたということなので、この分野の研究に今後もしっかり取り組んでいきたい」と話しています。

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