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建築学科 住宅設計学生アイディアコンペ デザイン部門で最優秀賞

2017.05.16 受賞・表彰

 2027年のリニア中央新幹線の開業を見据え開発が進む名古屋駅周辺地区のこれからを考えようと、『国産材を有効に活用する新しい"名古屋"の住まい』をテーマに行われた第2回住宅設計学生アイディアコンペ(株式会社ウッドフレンズ主催)で、建築学科3年の松本樹さんが最優秀賞を受賞し、5月11日に表彰されました。

 現在、日本の人工林が利用に適した樹齢となり本格的な利用期を迎えることから、国を挙げて国産木材の供給量を増やす取組が行われています。松本さんは、かつて資材運送のため街のインフラや貯木場として機能していた堀川を中心とする名古屋市西区那古野、円頓寺の界隈を核に、『地乾地消』(地元で乾燥させた材を地元で消費)という新たなシステムと、『貯木場としての機能を果たす家』を提案しました。
 貯木・乾燥・運搬(水運)・消費のすべてをこの地域で行う『地乾地消』のシステムの起点となるのが『貯木場としての機能を果たす家』。製材された国産材はキューブ状の家のフレームに積み上げたり、たてかけたりして固定され「家」となりそのまま天然乾燥・貯木されます。材種や大きさ、季節によって乾燥期間が異なるため、乾燥が終わった材から部分的に衣替えが行われる「家」は多種多様に表情をかえながら地域住民の集いの場になり、また協力して「家」を作り上げることで住民同士のネットワークが生まれ地域がにぎわいを取り戻すことも期待されます。

 乾燥が終わった材は堀川を利用して運搬され、周辺地域の建材として消費。乾燥を行った地域の気候に順応する調湿効果・耐久性に優れた材となることから国産材の循環に貢献するほか、水運の場合はCO2の排出量が陸運の1/3程度に抑えられるなど環境にも配慮した提案となりました。

 院生の受賞が多い設計コンペで学部3年生が最優秀賞を獲得するという快挙に、松本さんは「海外でも活躍できる建築家をめざして、これからも積極的にコンペに挑戦しながら英語の勉強にも力を入れていきます」と受賞を喜びました。

■コンペ結果はこちら→ https://www.woodfriends.co.jp/compe/
■展示会   日時 5月31日まで
       会場 ビルナカ材木屋(大名古屋ビルヂング内) 

          https://www.birunaka.jp/showroom                        

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