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ビジュアル情報処理研究室の院生らがWiNF2018で奨励賞

2018.11.21 受賞・表彰
  • 受賞した清水さん(中)、佐野さん(右)と澤野准教授
  • 二重カプセル構造浮流型機体

 東海地区を中心とする大学・企業などの情報技術に関する最新の研究成果を発表する「WiNF 2018(第16回情報学ワークショップ)」で、本学情報科学科のビジュアル情報処理研究室(澤野弘明准教授)に所属する清水竣太さん(大学院博士前期課程1年)と佐野裕哉さん(学部4年)が奨励賞を受賞しました。

11月10日に名古屋大学で開催されたWiNF2018で、清水さんと佐野さんは「下水管内検査におけるひび割れ領域検出の基礎検討」と題してポスター発表を行いました。

ビジュアル情報処理研究室では、静岡大学との共同開発により、老朽化した下水管内部を浮遊型無線カメラで撮影して検査するシステムの開発を進めています。下水管内の調査では、これまでは専門家の目視に頼っていましたが、有毒ガスの発生による危険などを伴うため検査用ロボットやカメラの需要が高まっていました。

共同開発では、撮影した映像データを転送するための通信面を静岡大学が、浮遊型無線カメラ実機の製作と画像処理アルゴリズムの構築を同研究室が担当しています。清水さんらは、先行研究で開発されたiPodを利用した撮影機体の問題点を踏まえ、基盤をシングルボードコンピュータに変更し、撮影機体の軽量化と撮影範囲の広域化を図ることで、より良好な映像取得を可能にしました。さらに、画像処理を用いて撮影された映像から下水管内のひび割れ領域の検出を行い、模擬環境で実験したところ、91%の精度でひび割れ領域を検出することができました。

受賞にあたって、清水さんと佐野さんは「自分たちの研究が評価されてうれしいです。現在は12月初旬に予定している実証実験に向けて準備を進めており、今後さらなる撮影機体の改良やひび割れ箇所の検出の精度向上に取り組んでいきたいです」と喜びを話しています。

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