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学生チャレンジプロジェクト「演算増幅器設計コンテストチーム」が多部門で上位入賞

2018.12.21 受賞・表彰

 学生チャレンジプロジェクトの支援を受けて、応用科学学会主催の「演算増幅器設計コンテスト」に挑んでいる学生たちが、本年度、多部門で上位入賞を果たしました。

 入賞した学生は、大学院工学研究科博士前期課程電気電子工学専攻1年の伊藤裕也さんと、電気学科電子情報工学専攻4年の花澤蒼瑛さんです。二人は12月7日に東京理科大学で開かれたコンテストの成果発表会に参加し、伊藤さんは部門1で4位、部門2で2位、部門3で2位、花澤さんは部門1で6位、部門2で5位、部門3で6位の好成績を収めました。特に伊藤さんは優秀者として招待発表を行いました。

 同コンテストは、アナログ電子回路の設計手法を用いて演算増幅器(オペアンプ)の性能を競うもので、シミュレーションの部では設計内容を計算機シミュレーションにより評価し、開催期間中、常に暫定的な順位をWEB上で公開して参加者同士の切磋琢磨を促すという特徴があります。プロジェクト担当教員の五島敬史郎・電気学科准教授は「日本を代表する企業関係者も多数参加し、企業・大学・学生をつなぐ非常に良い機会になっています。昨今では集積回路(LSI)のブラックボックス化が進みましたが、LSIの中身を知り、電子部品一つから吟味して設計できる人材が次世代を担う電気系技術者であると考え、このコンテストに参加しています」と話しています。

 入賞を受け、伊藤さんは「社会に通じるアナログ回路技術者の登竜門である演算増幅器設計コンテストで自分の学んでいる技術が評価され、とても嬉しく思います。来年は参加できる最後の年なので、今年の経験や見つかった課題を踏まえて1位を狙っていきたいです」とコメント。これまで回路設計の経験がなかったという花澤さんも「本や過去の作品を参考に、一から勉強しました。回路が動かないときもあきらめず、院生の先輩や学部の同期と一緒に原因を考えてチームとしてコンテストに挑むことができ、とてもよい経験が得られました」と喜んでいます。五島准教授は「学生の回路設計力が向上し、良い流れが出来ていると感じます。本学ならではのチャレンジ精神と実学教育を重視した指導を続けていきたいと思います」と意気込みを話しています。

  • 多部門で上位入賞した伊藤さん(右)と花澤さん
  • 伊藤さんが作成した回路図
  • 花澤さんが作成した回路図
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