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ビジュアル情報処理研究室の院生が優秀発表賞

2019.03.25 受賞・表彰

 情報科学科のビジュアル情報処理研究室(澤野弘明准教授)に所属する大学院博士前期課程1年の清水竣太さんが、映像情報メディア学会 の映像表現・芸術科学フォーラム2019(3月12日・早稲田大学西早稲田キャンパス)で「浮流型ネットワークカメラによる下水管スクリーニング検査~撮影機体の設計とひび割れ検出手法の提案~」と題して発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。

 同研究室では、老朽化した下水管内部を浮流型無線カメラで撮影し検査するシステムを静岡大学と共同で開発しています。撮影した映像データを転送するための通信面を静岡大学が、浮遊型無線カメラ実機の製作を同研究室が担当しています。下水管内部の調査は、これまで専門家の目視に頼って行われていましたが、有毒ガスの発生による危険などを伴うため、検査用ロボットやカメラの需要が高まっています。

 下水によって浮流させるため、軽量なシングルボードコンピュータと魚眼レンズを搭載した撮影機体を設計し、実証実験を行った結果、良好な映像が撮影できました。さらに画像処理を用いて撮影された映像から下水管内のひび割れ領域の検出を行い、模擬環境で実験したところ、97%の精度でひび割れ領域を検出できました。

 受賞にあたり、清水さんは「研究を評価して頂いて嬉しいです。今後は、実用化に向けて撮影された映像品質の向上と撮影機体の位置推定を行い、より良いシステムにしたいです」と喜びを話しています。

  • 優秀発表書を受けた清水さん(左)と、澤野准教授
  • 浮遊型無線カメラが撮影した下水管内の画像
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