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小林雄一教授が第73回日本セラミックス協会功労賞を受賞

2019.06.20 受賞・表彰

 応用化学科の小林雄一教授が、長年にわたって取り組んできた「学校給食用強化磁器食器の開発と普及および協会の標準化活動への貢献」により、第73回(2018年度)日本セラミックス協会功労賞を受賞しました。

 功労賞は,セラミックスに関する産業と科学・技術の振興、後進の育成指導、伝統技術の継承などに取り組み、協会の運営に優れた功績があった研究者らに贈られます。

 一般家庭でも使用される陶磁器食器は、もろく破損しやすいため、学校や病院などの給食用食器としての使用は難しいとされてきました。小林教授は、磁器の高強度化に関する研究に長年取り組み、従来の磁器の約3倍の強度を有する強化磁器の開発に成功しました。企業への技術指導を行って学校給食用食器の全国販売に結びつけ、2006年時点で全国の公立小中学校約3万1千校の約33%が強化磁器を使うまでに普及しています。これらの功績が認められ、東京霞が関ビルで6月7日に開催された協会の第94回定時総会の席上、表彰を受けました。

 受賞に際し、小林教授は「愛知工業大学で長年研究してきた成果が産業界によって製品化され、世の中に普及することができたのは、学会と産業界が連携して運営される日本セラミックス協会というプラットホームのおかげです。お世話になった日本セラミックス協会から功労賞をいただけたことに心から感謝しています」と喜びを話しています。

  • 日本セラミックス協会功労賞の表彰を受ける小林雄一教授(左)
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