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機能材料研究室の院生が最優秀ポスター発表賞

2019.11.25 受賞・表彰

 機械学科の機能材料研究室(松井良介准教授)に所属する大学院工学研究科博士前期課程2年の奥村雅斗さんが、日本ばね学会の2019年度秋季ばね及び復元力応用講演会(11月8日・ウインクあいち)で「超音波ショットピーニングを施したTiNi形状記憶合金の腐食疲労特性改善」と題したポスター発表を行い、最優秀ポスター発表賞を受賞しました。

 奥村さんは、医療器具やアクチュエータなど、厳しい腐食環境下での長期使用に耐えうるTiNi(チタンニッケル)形状記憶合金の開発をテーマに研究しています。東洋精鋼株式会社(愛知県弥富市)との共同研究により、無数の小さな金属球を超音波で表面にぶつける「超音波ショットピーニング」という加工方法で耐食性の高い層を生成し、さらに研究室が開発した装置で機械研磨を施すことで腐食疲労特性を著しく向上させました。

 この材料では、金属表面の硬さを増すことを目的とするショットピーニング加工で腐食疲労特性も高めた研究事例はこれまでになく、有意義な成果となりました。「ショットピーニングによるメリットを生かしつつ、表面が劣化するデメリットをいかに機械研磨で解消するか。適した条件を見つけるまで試行錯誤を重ねました。先輩や同期の仲間、後輩たちと取り組んだ研究が評価され、とてもうれしく思います」と奥村さんは話しています。

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