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昨春卒業した院生が情報処理学会東海支部の学生論文奨励賞を受賞

2020.06.10 受賞・表彰

 大学院経営情報科学研究科博士前期課程を昨年3月に修了した四ツ谷昂亮さんが、情報処理学会東海支部の2019年度の学生論文奨励賞を受賞しました。

 四ツ谷さんは、情報科学科のユビキタス情報処理研究室(梶克彦准教授)に所属し、「Method to Improve Accuracy of Indoor PDR Trajectories Using a Large Number of Trajectories(多数の歩行軌跡を用いて屋内PDR軌跡の精度を向上させる手法)」のタイトルで論文を発表しました。

 同研究室では、スマートフォンに搭載されたセンサ群(加速度・角速度・気圧)を用いて、人物の相対位置を推定するPDR (Pedestrian Dead-Reckoning)に関する研究を進めています。

 高精度な建物構造情報を生成するためには、1つ1つの屋内歩行軌跡が高精度に推定される必要があります。そのため四ツ谷さんは、その建物内で得られる複数の同一経路歩行軌跡を平均化して、高精度な歩行軌跡を得ようという研究に取り組みました。本手法を通して、従来手法の推定歩行軌跡の誤差を約半分に低減させることに成功しました。

 この研究成果は、屋内ナビゲーションや避難誘導などへの応用が期待されます。四ツ谷さんは「栄誉ある賞をいただき、大変うれしく思っています。今回の受賞は、指導教員である梶先生をはじめ、多くの方々の支えがあってこそで、大変感謝しています。今後は研究室で培ったノウハウや技術を用いて、実社会で頑張っていきます」と受賞の喜びを話しています。

  • 学生論文奨励賞を受賞した四ツ谷昂亮さん
  • 複数の歩行軌跡から高精度な歩行軌跡を推定(参考図)
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