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ロボカップジャパンオープンのレスキューシミュレーションリーグで優勝

2020.11.10 受賞・表彰

 10月30日~11月1日にオンライン開催されたロボカップジャパンオープン2020レスキューシミュレーションリーグで、本学学生・教員らの「AIT-Rescue」チームが、ジャパンオープン競技(国内競技)、国際競技の両方で優勝を果たしました。初心者(学部3年生)でつくる「AIT-Rescue-B」チームも国内競技で準優勝しました。

 AIT-Rescueのメンバーは8人で、学生が大学院経営情報科学研究科博士前期課程2年の宮本侑季さんと日下大舜さん、同1年の岡戸優樹さんと長谷川滉さんと酒井淑成さん、情報科学科2年の上原温揮さん。教員が同科の伊藤暢浩教授(分散人工知能研究室)と共同研究者の岩田員典・愛知大学経営学部教授です。

 国内競技は、都市直下型地震を想定し、分散AIロボット(エージェント)に救助させるために必要な災害救助戦略とその成果を競います。5チームが参加した中、世界大会でも実績のあるAIT-Rescueは貫禄を見せつけて優勝。AIT-Rescue-Bは、想定しない災害シナリオに苦しみながら、準決勝、決勝と進むにつれてAIロボットが活躍できるようになり、最下位の状況から準優勝を獲得しました。

 国際競技は、現在検討が進められている新ルールによる競技で、従来の競技とは異なり火災は発生せず、被災市民を救助する問題に着目します。これは中東地域など、大きな火災が問題とならない地域に対応するものです。イランチームの欠場によりAIT-Rescueと立命館大Ri-oneの国内2チームが競い合う形となり、発生するたくさんの救助問題に適切なロボット台数で救助に当たることができたAIT-Rescueが、優位な成果を得続けて優勝しました。

 AIT-Rescueの学生たちは「積み重ねて開発してきたエージェントにより、予選から決勝まで他チームに対して多くの災害状況で優位に立つことができました。他チームに優位に立たれる状況も一部あったので、そのあたりを重点的に改善していきたい」と喜びを話しています。AIT-Rescue-Bの学生たちも「先輩方の指導と、競技会中も諦めずに改良を続けたことで、初参加で準優勝の結果を得ることができました。この経験を基に、より効果的な災害救助戦略の開発を目指していきます」と意気込みを話しています。

  • ロボカップジャパンオープン2020で見事な成績を収めた学生・教員たち
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