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音メディア情報処理研究室の学生が優秀卒業研究発表賞

2021.03.29 受賞・表彰

 情報科学科の音メディア情報処理研究室(玉森聡准教授)に所属する立松礼利さん(今春卒業)が、電子情報通信学会東海支部の卒業研究発表会(3月5日・オンライン開催)で行った発表により、優秀卒業研究発表賞を受賞しました。

 立松さんが取り組んだ研究は、「声からキャラクターを生み出そう! -音声識別を組み合わせたGANモデルの研究―」です。

 音声を聞けば、キャラクターの容姿を連想することができます。音声はキャラクターのイメージをつくる要因になっています。アニメやゲームに登場するキャラクターは、声優さんによって声がつけられていますが、自分が思い描いていたキャラクターの声のイメージと異なり、声が合わないと感じるときがあります。この研究は、声から理想のキャラクターの顔画像を生成するディープラーニング(深層学習)モデルの作成を目的とします。声に合ったキャラなので違和感がなく、作品を楽しむ気持ちが高まり、作品全体が盛り上がることが期待できます。

 本研究では、音声から性別や年齢などの特徴量を計算して抽出し、その特徴量をキャラクターのデザインに反映させ、顔画像として出力する深層学習モデルを提案しています。音声識別と画像生成には、それぞれ専用のCNN(Convolutional Neural Network)モデルとGAN(Generative Adversarial Network)モデルを用いました。各学習モデルの性能調査を実施し、良好な結果を得ることができました。

 大学院に進んで研究を続ける立松さんは「提案したモデルの実現に向けて頑張っていきたい」と意欲を語っています。

  • 研究の背景
  • 研究の目的
  • 本研究で提案した深層学習モデル(左:音声識別のためのCNNモデル、右:画像生成のためのGANモデル)
  • 受賞した立松礼利さん
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