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建築社会システム研究室の学生が優秀学術講演賞

2021.04.05 受賞・表彰

※学生の所属・学年は受賞当時

 建築学科の建築社会システム研究室(野澤英希准教授)に所属する松原みなみさん(4年)が、日本建築学会東海支部の学生優秀学術講演賞を受賞しました。この賞は、支部研究集会で講演した高専学生、大学学部生・修士課程(博士前期課程)大学院生の中から優秀者を表彰するもので、受賞者数は全審査対象数の10%程度となっています(2020年度の受賞者は17人)。

 松原さんは、「河川流域に位置する寺院の避難所としての利用の可能性に関する研究 - 愛知県碧南市と安城市を事例にして -」と題して発表を行いました。

 自然災害発生時には、市町村長が指定する「指定避難所」とは異なる「指定されていない避難所」が数多く開設され、利用されています。そこで、今後の避難所利用の基礎資料となることを研究の目的とし、古くから避難所として利用され、地域に馴染みのある寺院を対象としたアンケート調査・ヒアリング調査を行うことで、避難所としての提供意思と課題点を把握しました。分析を行った結果、「寺院を避難所として利用してほしい」という意見が多い一方で、耐震性や避難についての知識不足などの課題があり、実際の利用は難しいと考えている寺院も多いことがわかりました。日ごろからの他者とのつながりや協力が、課題を少しでも改善し、寺院の避難所としての積極的な提供につながると推測されます。

 受賞にあたって、松原さんは「コロナ禍で研究がなかなか進みませんでしたが、研究室のメンバーや先生、多くの方に助けられ、無事発表まで終わらせることができました。賞をいただけてうれしいです」と喜びを話しています。

  • 賞状を手にする松原みなみさん
  • 発表資料から
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