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機械学科工場にワイヤカット放電加工機を初導入

2021.04.22 TOPICS

 八草キャンパスの6号館械学科実習工場に、削ることが難しい硬い金属でも高精度に加工できるワイヤカット放電加工機を初めて導入しました。この分野での実学力や卒業研究のさらなるレベル向上を図ります。

 導入した装置は、ファナック社製の「ROBOCUT α-C400iC」です。ワイヤカットとは放電加工の一種で、ワイヤー線に電流を流し、糸鋸を使うように金属を切る加工方法です。一般に真鍮のワイヤー線が使用され、本校では直径0.25㎜ のワイヤー線を使用します。ワイヤーを巻き取りながら、加工する材料を溶融切断し、希望する形状にくり抜きます。通常の切削加工で加工が難しい難削材でも、導通性であれば高精度に加工できます。

 学生の指導には、機械学科技術職員として1月にトヨタ自動車(株)から出向した筒井幸治さんが当たります。筒井さんは入社以来、36年一貫してモノづくり(鍛造・焼結・精密プレスなどの金型製作)に従事し、人材育成を含めた職場マネジメントにも取り組んできました。

 装置は、まず卒業研究で利用し、次年度から本格的に実習に取り入れます。筒井さんは「初の電気加工に興味を持ってもらい、そこから多様な挑戦が可能になれば」と話しています。

  • 導入されたワイヤカット放電加工機(右端が筒井幸治さん)
  • ワイヤー線で材料を溶融切断している様子(光っている部分で放電が起こり、切断加工が行われている)
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