情報科学科のＣＧメディア研究室（水野慎士教授）に所属する大学院経営情報科学研究科博士前期課程２年の高崎真由美さんと水野教授が、画像電子学会の国際会議「IEVC 2021」（9月8〜11日・オンライン開催）で、最も優れた論文に贈られる Excellent Paper Award を受賞しました。

　受賞した研究は、「Improved Projection Mapping for Reproducing Proper Occlusion and Grasping Positional Relationship Between Mid-Air 3DCG Images and a Hand」。研究室で開発した、空中に立体的な三次元CG映像を表示する独自技術に、半透明物体を表示するCG技術であるボリュームレンダリングと、リアルタイムで影を生成する技術であるシャドウマッピングを新たに適用し、手に対するプロジェクションマッピングを組み合わせて、光学迷彩のような効果を実現しました。それにより、空中映像を手で触るときに、手と空中映像との正しい遮蔽関係および空中映像の透明度表現を実現するとともに、空中映像と手とがお互い干渉しあって影を発生させることも実現することで、より自然な立体映像の表示とインタラクションを可能にしました。

　IEVC2021では78件の研究論文が発表されており、 Excellent Paper Award には3件の論文が選ばれました。