情報科学科のCGメディア研究室(水野慎士教授)に所属する大学院経営情報科学研究科博士前期課程2年の高崎真由美さんと朝倉麻友さんが、IEEEの国際会議「GCCE 2021」(10月12〜15日・京都市)で、特に優れた学生論文に贈られる Excellent Student Paper Award Silver Prize(第2位)を受賞しました。
受賞した論文は、「Creating Interactive Digital Contents ``Muchu Genka'' and ``Virtual Ikebana" Based on Japanese Flower Arrangement」。この論文は2020年11月23~24日、東京の渋谷ストリームホールで開催された「いけばな龍生展」に出展した2つのコンテンツ「霧中幻花」「バーチャルいけばな」について、そのコンテンツ内容や実装手法について報告したものです。
「霧中幻花」は、光が流れる通路と、霧に浮かぶいけばなによるコンテンツです。レーザセンサを使い、通路内の人の歩みに反応して流れる光の表現や、ミストに投射するプロジェクションマッピングで、いけばなに落ちる立体的な光を表現し、幻想的な光の演出を実現しました。
「バーチャルいけばな」は、身振りで花や葉を仮想的に活けて、CGのいけばなを制作するコンテンツです。三次元カメラを使って人の動作を解析し、花や草の向きや大きさを自動的に決定することで、子供からお年寄りまで簡単にいけばなを仮想体験できます。
この論文は査読の時点で非常に高く評価されて表彰候補となり、プログラム委員会においても学生による論文の中で2番目という高評価を受けて、今回の受賞となりました。
「霧中幻花」https://youtu.be/vtWf9Dfm5RY
「バーチャルいけばな」https://youtu.be/vluYXchiwnA