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チームAI/メディア情報研究会が徳岡めぐみさんのパイプオルガンと共演

2022.03.15 TOPICS

 チームAI/メディア情報研究会(情報科学科・鳥居一平教授)は、豊田市コンサートホールで2月12日に開催された「か~るくラシック♪お昼のコンサート 第45回 パイプオルガン×プロジェクションマッピング with Team AI」で、パイプオルガニストの徳岡めぐみさんの演奏と共にプロジェクションマッピングを披露しました。チームAIの1年生から3年生の総勢59人が制作にあたり、公演では全6曲のうち4曲にプロジェクションマッピング映像が投影されました。
 伝統や時代背景を意識しつつ現代の技術と融合した映像が流れ、幻想的で荘厳な雰囲気の中で公演が行われました。その中で、1年生が担当したルイ・ヴィエルヌの『鬼火』では、不気味ながらも曲とマッチした世界観で進むストーリー性を持った映像が流れました。2年生のジャン・アランの 『連祷』では、作曲者の人生を天候の変化で描き、心の寂しさを雪、熱く燃える怒りを灼熱の太陽、願いの叶わぬ悲しみを雨で表現しました。

 3年生のJ.S.バッハの『パッサカリア ハ短調 BWV582』では、3Dで作られた教会のステンドグラスから差し込む光や、青く透き通った氷の世界、花火が輝く街を、一人称視点でダイナミックに進行するプロジェクションマッピングで表現しました。また、ブクステフーデの『Passacaglia』をOBの丹羽崇仁さんと鳥居教授が担当しました。徳岡さんの奏でるパイプオルガンの美しい音色に合わせ、さまざまな映像や光が舞う様は圧巻で、終始会場は拍手に包まれました。
 前回参加した公演「The Tempest」(昨年10月22~24日・名古屋市青少年文化センター)から息つく間もない短い準備期間で始まりましたが、企画から制作、設営まで気を抜くことなく取り組みました。今回の公演では映像をすべてチームAIに任せていただき、各学年それぞれが自由な発想でテーマやコンセプトを考え、制作しました。また、リテイクも自分たちで行う必要がありましたが、最後まで諦めることなくブラッシュアップを続け、完成させることができました。
 公演後、徳岡さんは「どのように作ってほしいというイメージを伝えない方がよいと思っていますので、毎回ドキドキしながら観させていただきます。私自身にももちろん作品に対するイメージはあるのですが、クラシックやオルガン音楽になじみの少ない若い皆さんの感覚から、どんな素晴らしい世界を観させていただけるのだろうかと楽しみにしています。私もコンピュータの世界については本当に分からないでいますから。最終的に私は演奏するだけなのですが、皆さんが一生懸命生み出してくださった作品を、自分の演奏を通してお客様に紹介することができるなんて本当に光栄です。学生さんたちから、また一緒にやりたいと言っていただけて私も本当にうれしかったです」と、チームAIの生徒を激励しつつ、共演の喜びを語りました。チームAI 3年の田中彼方さんも「徳岡さんとの素晴らしい経験を今後に生かせるよう、より一層頑張りたい」と話していました。

※動画のリンク(Youtube)https://youtu.be/bi5O4vezG_k

  • 共演した徳岡めぐみさんと学生たち
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