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ロボット研究室の学生が学生奨励賞

2022.03.30 受賞・表彰

 情報処理学会第84回全国大会(3月3~5日)の学生セッションで、「大型移動ロボットの遠隔操作のための複数魚眼画像の結合による全周画像の合成」と題して発表した三浦唯広さん(学部4年、今春に電気学科を卒業)が、学生奨励賞を受賞しました。 

 ロボット研究室(矢野良和准教授)に所属する三浦さんは、学科横断プロジェクトHAVRecの研究メンバーとして、自動運転の早い導入実現を目指した「遠隔運転による人間がサポートできる技術」について映像提示技術の開発を行っています。カメラを車両の前後左右に取り付けることで、走行方向だけでなく前後左右、さらには足元まで映像で確認できるシステムを開発しています。複数のカメラ映像の確認のためには、たくさんのモニターで見る必要がありますが、これは操作者にとって直感的な理解にならない問題となります。そこで、映像合成でこれらを解決する仕組みを作りました。

 複数カメラでの全周囲撮影という特性を活かし、距離感を感じやすい映像合成技術を提案しました。映像合成にあたって単純に繋ぐだけでは手前の対象が2重化してしまいます。こうした重要な対象を適切に操作者へ提示するため、背景合成と物体描画の2段階でVR映像を生成しました。

 4年生になってこの研究を始めたという三浦さんは、「さまざまな壁にぶつかり挫けそうなことが多々ありましたが、研究をともに進めた福井皐河先輩、田中啓太君、そして1年間意見を出し合い切磋琢磨してきた研究室メンバーのおかげで乗り越えることができました。そして、何より最後まで厳しいながらも、優しく寄り添って研究活動を行なってくださいました矢野良和先生に感謝し、この結果に満足せず日々精進していきたいと思います」と喜びを話しています。

※参考動画:VR空間上に背景画像を貼り付け任意の距離に近傍物体を配置した際のVRHMDからの視点映像
https://youtube.com/shorts/pV1nk7yEBzM?feature=share

  • 二重化してしまった近傍物体を含む視野約270度の画像
  • 三浦唯広さん(右)ら、ともに研究をおこなったHAVRecチーム
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