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機能材料研究室の院生がポスター発表優秀賞

2022.04.08 受賞・表彰
  • 賞状を手にする島村真人さん

 形状記憶合金協会の第12期総会・講演会・ポスター発表会(3月11日)で、大学院工学研究科博士前期課程1年(学年は発表時)の島村真人さんが「TiNi形状記憶合金ステントの疲労特性解明」と題してポスター発表し、優秀賞を受賞しました。

 島村さんが所属する機能材料研究室(松井良介機械学科准教授)では、TiNi(チタン・ニッケル)形状記憶合金の医療分野への適用を進めるため、本学のプロジェクト共同研究制度を活用しながら,現行品より高い拡張能力を持つ「高拡張力ステント※」の開発に取り組んでいます(東北大学、株式会社ジャロック、株式会社アクトメントとの共同研究)。今回のポスター発表では、加工や熱処理などの製造プロセスを最適化することで、高い拡張能力を発揮しながらも耐久性は現行品と同等レベルを維持できる可能性があることを示しました。この技術が実用化されれば、ステントの適用部位がさらに広がり、治療の選択肢が増えることが期待されます。※ステント:狭窄した血管や消化管を内側から拡げる網目管形状の医療器具

 受賞を受け、島村さんは「共同研究者の方々に感謝いたします。愛工大で研究できる期間があと1年ありますので、これからの研究でさらなる成果を挙げられるよう努力します」と意気込みを語っています。

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