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「水中ロボットコンベンション in JAMSTEC 2022」で2カテゴリ1位

2022.09.12 受賞・表彰

 国内最高レベルの水中ロボット競技会である「水中ロボットコンベンション in JAMSTEC 2022 ~海と日本プロジェクト~」(8月27~28日・オンライン開催)フリー部門(一般競技部門)で、本学チームがメカカテゴリ1位、バイオミメティック(生物模倣技術)カテゴリ1位の成績を収めました。本学は2021年大会で優勝と準優勝と3位、2020年大会で優勝と3位と7位の成績を得ており、3年連続での成果となりました。

 例年だと国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部が会場になる同コンベンションに、本学から機械学科と電気学科の学部生・院生たちによる学生チャレンジプロジェクト「B.U.V(生体模倣水中ロボット)プロジェクト」(指導教員・内田敬久機械学科教授)が参加を続けています。

 メカカテゴリ1位となったのは、知能集積システム研究室(内田教授)に所属する大学院博士前期課程2年の菅原陽さんら「AIT海洋チャレンジ」が手掛けた「Cerchio(チェッキオ)」。水中構造物の調査・点検を目的とした水中探査ロボットで、円盤形の中心部にコントロールボックスがあり、ひれが等間隔に4つ取り付けられています。推進原理はローイング(前後)運動を用い、ヨー軸でひれを動作させることで推進でき、ピッチ軸でひれを動作させることで潜水や浮上の動作を可能にします。また、推進方向によって、ひれの動作本数を変化させ、前後左右斜めの全方向の推進を可能にします。

 バイオミメティックカテゴリ1位となったのは、知的計測制御研究室(古橋秀夫電気学科教授)に所属する大学院博士前期課程2年の浅田拓未さんら「Team Black」が手掛けた「AIT-BMR」。海洋生物のマンタを模倣した外骨格マンタ型ロボットで、スクリューを使用しないため、生態系に与えるストレスが小さい利点があります。機体は左右胸ひれに各9自由度、頭部にピッチ軸の1自由度の計19自由度で構成され、機体の剛体全てをABS樹脂の3Dプリンタで作製しました。これにより温度・湿度変化による浮力の変化を最小限に抑え、正確な制御と容易なメンテナンスを可能にしました。

 今大会で本学は、バイオミメティックカテゴリで1位と2位、実用カテゴリで3位、メカカテゴリで1位と、出展したすべてのロボットが高い評価を得ました。

【PDF資料】
AIT海洋チャレンジの「Cerchio(チェッキオ)」
Team Blackの「AIT-BMR」

  • 優秀な成績を収めた本学チーム
  • AIT海洋チャレンジの「Cerchio(チェッキオ)」
  • Team Blackの「AIT-BMR」
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