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ユビキタス情報処理研究室の須崎さんがIWIN2022 でBest Presentation Award

2022.09.26 受賞・表彰

 8月31日~9月3日に和歌山県那智勝浦町で開催された国際学会IWIN2022 (16th International Workshop on Informatics)で、大学院経営情報科学研究科博士前期課程1年の須崎翔太さんがBest Presentation Awardを受賞しました。

 情報科学科のユビキタス情報処理研究室(梶克彦准教授)に所属する須崎さんは、「Implementation of spatio-temporal fencing for crowd sensing in a smartphone applications(スマホアプリにおけるクラウドセンシングのための時空間フェンシングの実装)」と題して発表しました。

 最近のスマホの中には多くのセンサが入っています。たとえばスマホを傾けて遊ぶゲームはジャイロセンサを使っています。ほかにも加速度、気圧、地磁気、GPS、Wi-Fiなど、いろいろなセンサが搭載されています。

 本研究は、こうしたセンサのデータを安全に世界中の人から集められるシステムの開発です。たとえば遊園地の管理会社が入園者の位置情報や加速度を収集すれば、アトラクションの人気度や通路の混雑度が分析できます。ほかにもマイクからの音声データを取集すれば、にぎやか度も分析できます。

 しかし,いくつかの不安な点があります。「遊園地から帰った後も、ずっと位置情報を取られていたら?」「遊園地近くの宿泊施設を利用中の音声もずっと取られていたら?」-こうした不安の解消も研究の目的としています。たとえば、地図上でデータを取られる範囲を視覚的に確認できたり、データを取る時は場所だけでなく時間にも制限をかけられるようにします。

 須崎さんは受賞に当たり、「英語、かつオフラインという初めての環境に緊張しましたが、多くの助力と練習により満足できる発表ができました」と喜びを話しています。

  • 賞状を手にする須崎さん
  • 概要図
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