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機能材料研究室の松田さんが日本ばね学会主催の学会で優秀ポスター賞

2022.11.07 受賞・表彰

 大学院工学研究科博士前期課程1年の松田樹さんが、11月2日に開催された日本ばね学会「2022年度 秋季ばね及び復元力応用講演会」で、優秀ポスター賞の表彰を受けました。

 機械学科の機能材料研究室(松井良介准教授)に所属する松田さんは、「超音波ショットピーニングと機械的研磨の組合せによるTiNi形状記憶合金の腐食疲労寿命改善」と題してポスター発表しました。

 TiNi(チタン‐ニッケル)形状記憶合金の応用先開拓のため、機能材料研究室では現行品に対して高い耐食性と腐食しやすい環境下での耐久性を持つ「高耐食性TiNi形状記憶合金」を開発しています。今回のポスター発表では、現行のTiNi形状記憶合金に砥石による研磨と超音波ショットピーニング処理(※)を適切に施すと、高い耐食性と腐食環境下での耐久性を改善できることを示しました。この技術が実用化されれば、ステントをはじめとする医療器具への適用拡大などが期待されます。

 (※)超音波ショットピーニング:超音波振動する工具で金属球を飛翔させて材料に当て、長寿命化や高強度化を図る加工

 この研究は東洋精鋼株式会社との共同研究で、今学会に参加した研究者、メーカー技術者らの投票で優秀ポスター賞に選ばれました。受賞に当たり、松田さんは「先生のご指導と東洋精鋼株式会社の皆様のご協力のもと、受賞することができました。また、日ごろから共に研究している仲間に感謝しています。今後も成果を残せるよう研究に精進します」と喜びを話しています。

  • 優秀ポスター賞を受賞した松田樹さん
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