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第5回工大サミット

2022.12.05 TOPICS

 本学を含む理工系9大学(愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、芝浦工業大学、東北工業大学、広島工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学)による「第5回工大サミット」(文部科学省後援)が12月3日、本学八草キャンパス愛和会館講堂で開催されました。

 「未来を創造する理工系人材の育成」をテーマに、450人(オンライン視聴を含む)の参加者を迎えました。後藤泰之学長、文部科学省高等教育局専門教育課の村上寛和係長の挨拶によるオープニングセッションに続き、第1部として、「自治体・地域が抱える課題解決に向けて工業大学ができること」をテーマに、各大学の学長・学生が順にプレゼンテーションを行いました。本学は、後藤学長が「学生チャレンジプロジェクト」「学防(まなぼう)ラボ」「地域連携スタッフ」といった人材育成の取り組みなどを紹介し、学生プレゼンテーションでは、瀬戸市との大学コンソーシアムせとに参加し、学生シェアハウスとして旧旅館「松千代館」に住み込む大学院博士前期課程2年の平岩拓真さんらの地域再生に向けた活動を報告しました。全プレゼンテーション終了後、広島県宮島の町家の保存と活用をテーマに各大学の学生が取り組んだ工大サミット連携PBL(問題解決型学習)の成果発表が行われました。

 第2部では、トヨタ自動車のコンセプトカー「LQ」の開発責任者である井戸大介氏が「TOYOTA LQの開発 ~これからの技術開発で重要なこと~」と題して講演しました。LQは、人工知能や自動運転など、人に寄り添う新しいテクノロジーにより「新しい時代の愛車」を具現化したコンセプトカーです。井戸氏は、LQの技術的な訴求点として、先進的なデザインや自動運転、AIエージェントについて解説したほか、参加者に向けて「どんなことでも構わないので得意な領域をとことん突き詰める」ことなどを呼び掛けました。そして、講演を「愛車と呼んでもらうためには、最終的にお客様にとっての『記憶に残る一瞬』をつくりあげること」の言葉で締めくくりました。井戸氏の講演を受け、「新しいアイデアを出すことができる」「組み合わせ・コラボレーションができる」「グローバル環境で活躍できる」人材の育成をテーマに、学長パネルディスカッションで活発に意見交換しました。

 工大サミットは、工業立国を支える人材育成に対する工科系大学としての使命と、ボーダレス化の進展する世の中で、イノベーションを創出し、グローバルな環境で活躍できる人材育成を共通課題とし、各大学の人的・物的資源の情報共有と、相互の連携・協力による理工系高等教育のさらなる活性化を目指して、2017年に始まりました。次年度の「第6回工大サミット」は東北工業大学での開催が決まり、渡邉浩文学長がクロージングセッションで挨拶しました。

第5回工大サミット特設ページ

  • 開会の挨拶をする後藤泰之学長
  • プレゼンテーションを行う平岩拓真さん
  • 講演する井戸大介氏
  • 学長パネルディスカッション
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