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メディア検索処理研究室の上野延典さんがDCC優秀賞受賞

2023.01.17 受賞・表彰

 情報処理学会第32回デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会で「ハイブリッド深層学習モデルを用いた果物画像からの糖度推定アプリケーションに関する検討」と題して発表した大学院博士前期課程1年の上野延典さんに対し、優秀な研究・制作が対象となるDCC優秀賞が授与されました。

 上野さんが所属するメディア検索処理研究室(森本正志情報科学科教授)では、果物の写真を撮るだけでその美味しさを知ることのできるアプリケーションの研究に取り組んでいます。本研究では、その甘さ(糖度)が美味しさに強く関係する桃を対象に、ディープラーニング(深層学習)を用いた糖度推定手法を開発しました。さらに、その手法を搭載したスマートフォンアプリケーションを開発しました。

 ディープラーニングモデルは、桃の撮影画像とその色分布の2種類を特徴としたハイブリッド構成にすることで、良好な推定結果を得ることができました。アプリケーションはiPhoneとクラウドサーバを用い、ユーザビリティ評価としても良好な結果を得ることができました。

 たくさんの桃のデータ採取や、ディープラーニングモデルの汎化性能向上のための工夫に苦労したと振り返る上野さんは、「モデルの精度や汎化性能に関しては、まだまだ改善の余地があります。そのため、モデルの構成や学習データを工夫するなどして、今後も性能の向上に努めます。モデルを組み込んだアプリケーションに関しても、ユーザビリティ調査を行った結果をもとに改善を行っていきます」と意気込みを語っています。

  • DCC優秀賞を受賞した上野延典さん
  • 糖度推定処理の流れ
  • アプリケーション画面例
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