チームAI/メディア情報研究会（顧問・鳥居一平情報科学科教授)に所属している総勢90人の学生が携わった、RECARO RACING TEAMのGR86/BRZ Cupの今季全レースが終了しました。GR86/BRZ Cupは、国内最大規模のワンメイクレース。学生たちは、自動車用シートメーカーRECARO株式会社のRECARO RACING TEAMの全レースに帯同し、各レースのプロモーションビデオ制作やYoutube、InstagramなどSNSへのアップに取り組みました。

　カメラの知識、撮影技術、編集などが必須であり、制作の場をRECARO株式会社に提供してもらって多くを学びました。

「何を伝えたいからこのカットが必要なのか」「この人物のこの表情にどんな意味があるのか」。常に考え、実際にコース内を歩き回って良い画角で撮影できるスポットを探しました。撮影する主題を引き立てるための背景やカメラワークに知恵を絞り、レースチームの状況や気持ちを感じながら、映像のコンセプトをイメージし、撮影・編集を行いました。その際は「カットを並べる順番、時系列順なのか、ドラマティックに演出するのか」「BGMを流す場合、曲調、テンポはコンセプトに対して適切か」「カットのつなぎ目のトランジションは激しくするのか落ち着いたものにするのか」などと意見を戦わせました。

　シーズンの最後に、米国RECAROから来日した社長・副社長にTeamAIの活動を報告するよう依頼を受けたため、滋賀県にあるRECARO株式会社本社でプレゼンを行い、学生たちの活動に満足していただけました。

　TeamAIでは研究活動として、筋電位、体圧分散、心理状態から検証し、シートがタイムアップに与える影響についても計測を続けています。

　プロジェクト全体のリーダーを担当したメディア情報専攻3年の前口克稀さんは「活動を通して学んだことが、これから活かされることを確信しています」と振り返りました。新年度は同レースに加え、RECAROラリーチームとも帯同する予定です。

YouTubeリンク
https://youtu.be/Bvsh8hvUetM