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高分子化学研究室の深本さんが自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞

2023.03.20 受賞・表彰

 大学院工学研究科博士前期課程2年の深本健司さんが、自動車技術会の2022年度大学院研究奨励賞を受賞しました。同賞は、自動車に関連した技術分野で優れた研究を行った大学院修了予定者が対象になります。

 深本さんが所属する応用化学科の高分子化学研究室(福森健三教授)では、タイヤ、シール、防振ゴムなどの各種自動車部品に使用されている架橋ゴム(難リサイクル性材料)に代わる易リサイクル材料として、新規熱可塑性エラストマー(TPE)の開発・高機能化に取り組んでいます。

 深本さんの研究テーマ「易リサイクル性・オールバイオ(植物由来)ベースエラストマーの開発」では、TPEのもつ易リサイクル性の特長に加えて、TPEのベースとなる材料構成(樹脂、ゴム、補強剤)をすべて低環境負荷・資源循環に資する植物由来材料とし、さらに系内の異種材料界面の構造最適化により高機能化を実現しました。

 受賞に際し、深本さんは「通常は比較的構造が似通った石油由来材料で構成されるTPEをすべて植物由来材料で構成するという前提のため、相互に親和性が低い材料同士の組合せで目的の材料をつくり上げるのに大変苦労しました。得られた研究成果が評価されたことは大変うれしく、またこの有意義な経験を活かして、今後もさまざまなことに挑戦していきたいと思います」と喜びを話しています。

  • 大学院研究奨励賞を受賞した深本健司さん
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