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ロボット研究室の福井さんが東海ファジィ研究会で最優秀発表賞

2023.03.28 受賞・表彰

 2月16~17日に愛知県の日間賀島で開催された 第53回東海ファジィ研究会で、大学院工学研究科博士前期課程2年の福井皐河さんが発表を行い、最優秀発表賞を受賞しました。

 東海ファジィ研究会は、日本知能情報ファジィ学会東海支部の恒例行事で、ソフトコンピューティングに関する演題を広く募集して行われます。ロボット研究室(矢野良和電気学科准教授)に所属する福井さんは「e-Paper 上の可変格子状マーカの撮影による魚眼レンズ校正システムの構築」と題して発表し、候補者20人中の最優秀に選ばれました。

 自動運転を早期に運用するため、自動運転システムでは対応しきれない緊急事態に人間が遠隔操作でサポートする方法が期待されています。福井さんらロボット研究室では、遠隔操作者が車両周辺状態を確認するため、車両に搭載したカメラの映像を操縦者へ提供するシステムを開発しています。

 車両の前後左右と足元まで含めた360°全周囲を確認できるよう、視野の広い魚眼カメラを車両の前後左右に設置。4つの映像を操縦者が直感的に理解できるようにするため、 VR ゴーグルなどで映像確認できるシステムの開発に取り組んでいます。

 このシステムを低コストに実現するには安価な魚眼カメラの利用が不可欠ですが、安価なレンズは歪みがあり、適切な映像合成ができません。これを解決するため、小型装置で簡単にレンズ歪みを解消する方法を研究しています。電子ペーパーディスプレイに特殊なパターンを表示させ、撮影映像からの歪み補正の実現に取り組みました。

 受賞に当たり、福井さんは「常にユーザの目線で考え、改善を続けることを大切にして研究してきました。その結果をこのような形で認めていただき、大変うれしく思います。受賞は矢野先生をはじめ学部学科横断研究プロジェクト『HAVRec』などでご助言いただいた先生方、研究メンバー、研究を私生活の面から支えてくれた家族のおかげと実感し、この経験を糧に今後も日々精進していきます」と喜びを話しています。

  • 賞状を手にする福井さん
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