北海道森町で9月1～4日に開催された国際学会IWIN2023（17th International Workshop on Informatics）で、スマートフォンを用いた自転車タイヤの空気圧低下推定手法について発表した大学院博士前期課程1年の山口塁さんが、優秀な発表をした学生に送られるStudent Awardを受賞しました。

　ユビキタス情報処理研究室（梶克彦准教授）に所属する山口さんの研究は、「Method for Estimating Bicycle Air Pressure Decrease basede on Vibration Sensing of Bicycles using Smartphone」です。

　自転車タイヤの空気圧が危険な状態にあるかどうかを判断するには専用のセンサが必要であり、お金がかかってしまいます。そこでスマートフォンを用いて、お金がかからない自転車の空気圧低下を推定する方法を提案しました。

　スマートフォンに搭載されている加速度センサで自転車の振動を取得し、空気圧が危険な状態のときを機械学習により推定しました。同じ条件のもとで取得したデータで推定を行った場合、自転車の空気圧低下を推定することができました。

　受賞に当たり、山口さんは「初めての英語発表で初めて受賞でき、とてもうれしく思います。まだ多くの研究課題が残っているので、解決して多くの人が使えるアプリケーションにしていきたいです」と話しています。