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流体工学研究室の堀江さんがベストプレゼンテーション賞を受賞

2023.09.19 受賞・表彰

 流体工学研究室(江上泰広機械学科教授)に所属する堀江広夢さん(大学院工学研究科博士前期課程2年)が、可視化情報学会の第51回 可視化情報シンポジウム(8月8~10日・北海道小樽市)で「光安定性の高いピレン誘導体AA-PSPの開発」と題した発表を行い、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

 研究室では、模型上を衝撃波などが通過する際の非常に短い時間に生じる圧力変化を、高速度カメラなどで光学的に計測する感圧塗料(PSP)の開発を行っています。非常に時間応答性の高いPSPには、模型表面を陽極酸化処理したところに色素を吸着させた陽極酸化型PSP(AA-PSP)がよく用いられています。

 発光寿命の短いピレン誘導体を使用すると、さらに時間応答性を高められますが、このピレン誘導体は光劣化率が高く、正確な計測が難しいという問題点がありました。そこで、本研究では他のピレン誘導体と比較して光劣化に強いピレンテトラスルホン酸を見いだし、光安定性の高いピレン誘導体AA-PSPの開発に成功しました。

 受賞に当たり、堀江さんは「今まで研究してきたPSPと試料作製の方法が異なったため、試料作製に慣れるまで時間がかかり苦労しました。先生に多大なご指導を頂いたことや、研究室の皆さんのおかげで今回の受賞につながりました。私一人では到底得られなかった結果だと思います。この受賞を励みに、より一層研究に精進していきたいです」と喜びを話しています。

  • 受賞した堀江さん
  • 感圧色素構造式
  • サンプル発光
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