NEWS詳細

高速空気力学研究室の上田颯さんが火薬学会優秀講演賞を受賞

2023.11.14 受賞・表彰

 大学院博士後期課程2年の上田颯さんが、火薬学会の2023年度秋季研究発表会(11月9~10日・九州産業大学)で行った研究発表により、優秀講演賞を受賞しました。

 高速空気力学研究室(北川一敬機械学科教授)に所属する上田さんは、「起爆深度の違いによる水中爆発生成気泡の非定常挙動に与える影響」と題して発表しました。

 水中爆発は、自然災害や不発弾処理などによる人的災害において発生し、被害予測、安全管理が必要となっています。また、産業や医学への応用がなされており、さらなる利活用が期待されています。

 水中爆発は、急激な圧力上昇を伴う衝撃波の伝播、数msオーダーで運動を行うガス球の発生、衝撃波伝播によるキャビテーションの発生といった特徴が挙げられます。本研究では、さまざまな可視化手法や圧力計測を用いて現象解明と産業応用を目指しています。

 今回の発表では、ガス球の膨張収縮運動に注目して、ハイスピード撮影と圧力計測から水中爆発によって発生したエネルギーの推定行い、起爆深度と浮力の影響について報告しました。以上の結果から、ガス球の運動を用いた産業応用の可能性を見出しました。

 受賞にあたって、上田さんは「本研究の成果は、ともに研究活動に励んでいる学部4年生(伊藤嵩晴さん、松本一樹さん)の成果でもあり、学会発表で評価されたことを大変うれしく思います。さらなる研究の発展を目指して進めていければと思います」と話しています。

  • 賞状を手にする上田颯さん
PAGE
TOP