NEWS詳細

第6回工大サミット 東日本大震災の教訓を生かして

2023.12.04 TOPICS

 本学を含む理工系9大学(愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、芝浦工業大学、東北工業大学、広島工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学)による「第6回工大サミット」(文部科学省後援)が11月25日、仙台市の東北工業大学で開催されました。今サミットでは、東日本大震災から復興の歩みを進めてきた東北の地で、あらためて防災・減災・復興に対する工業大学の役割に目を向けるとともに、Society5.0からさらにその先の未来を支える理工系人材の育成について、活発な交流と意見交換を行いました。

 東北工業大学の渡邉浩文学長、文部科学省高等教育局専門教育課の村上寛和係長の挨拶によるオープニングセッションに続き、第1部として、「防災・減災・復興に向けて工業大学ができること」をテーマに、9大学の学長によるパネルディスカッション、学生によるプレゼンテーションを行い、第2部では3テーマに分かれてワークショップを行いました。

 後藤泰之学長は、第1部で、本学の防災・減災・復興に向けての取り組みについて、地域防災研究センター、耐震実験センターを基幹とし産学官民が連携して行っている「防災・減災のための技術開発」「復旧・復興のための技術開発と地域貢献」「災害に強いまち作りのための研究調査」について説明しました。

 学生プレゼンテーションでは、機械学科4年の神谷翼さんが、現在研究開発中の災害対応ロボットの説明や、豊田市消防本部と合同で実施しているロボットを使用した訓練を紹介しました。第2部のワークショップでは、テーマ別に分かれて事例発表や意見交換を行い、テーマAでは「理工系大学における教育の質保証」をテーマに、3大学からの事例発表と、参加者による意見交換を行いました。テーマBでは「工大サミットの大学間連携活性化策」をテーマにグループワークを行い、今後の工大サミットの活性化策について議論しました。テーマCでは第1部学生プレゼンテーションの内容をより深めた発表があり、その後、パネルディスカッションや質疑応答を行いました。

 工大サミットは、工業立国を支える人材育成に対する工科系大学としての使命と、ボーダレス化の進展する世の中で、イノベーションを創出し、グローバルな環境で活躍できる人材育成を共通課題とし、各大学の人的・物的資源の情報共有と、相互の連携・協力による理工系高等教育のさらなる活性化を目指して、2017年に始まりました。

 次年度の「第7回工大サミット」は、神奈川工科大学での開催が決まり、同大学の小宮一三学長がクロージングセッションで挨拶しました。

  • 本学の防災・減災・復興に向けての取り組みについて説明する後藤泰之学長
  • 神谷翼さんの学生プレゼンテーション
PAGE
TOP