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共同研究で開発した直流アーク検出装置が経済産業大臣賞を受賞

2024.08.02 受賞・表彰

 電気学科の津坂亮博講師(兼エコ電力研究センター所属)と愛知県瀬戸市の河村電器産業株式会社(水野一隆代表取締役)が共同で開発した直流アーク検出装置が、5月に東京ビッグサイトで開催された第72回電設工業展(JACAFAIR2024)の第63回製品コンクールで経済産業大臣賞を受賞しました。

 同コンクールには、「DC直列アーク検知システム」として出展しました。近年、太陽光発電装置の普及に伴い、太陽光発電パネルと接続箱を繋ぐケーブルや端子間の電気的接触が離れた際に発生するアーク放電を原因とした電気火災事故が問題となっています。出展した製品は、太陽光パネルストリングからPCS間の直流回路を監視し、回路内での直列アーク放電を検知して同時に回路を遮断することで、被害を最小限に抑えることが可能です。

 津坂講師の研究室では、7月に北九州市で開催された国際会議(ICEE2024)でも同研究に関する発表をしており、今後もカーボンニュートラルの達成へ向けて、エコ電力研究センターを活用して、太陽光発電装置や直流利用の安全安心を目指した研究開発を実施する予定です。

電設工業展
https://www.jecafair.jp/event/concours.php

河村電器産業株式会社
https://www.kawamura.co.jp/news/20240613/

エコ電力研究センター
/facility/eco-power/

国際会議での発表概要

Sora HASEGAWA, Akihiro TSUSAKA, Toshiya NANAHARA and Yasuyuki GOTO, Akinori KATO, " An Experimental Study on Current Noise Dependence on Distance from Arc Fault Point", The International Council on Electrical Engineering(ICEE) Conference 2024, ID P-127 (2024)

  • 共同研究で開発した直流アーク検出装置を出展した津坂講師
  • DC直列アーク検知システム概要図
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