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愛知工業大学はSDGs達成に向けて、科学技術と社会科学によるイノベーションに取り組み、より良い社会づくりに貢献していきます。
「こんなことができたら、誰かを救えるのではないか?」「これが実現したなら、環境問題の解決への大きな一歩になるのではないか?」
さまざまな課題を乗り越える第一歩となるこうした夢を「AIT Social Dreams.」と定義し、
若者のもつ柔軟な発想と思考を何よりも尊重し、それを実現するための知識や技術を共に開拓していきます。
この特集ではSDGsに関連する4つの研究例を紹介します。

各学科における特に貢献可能な
SDGsの目標

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#レスキューロボット

災害現場で役立つレスキューロボットを、


手を動かし、知識を用いてカタチにする。

私はレスキューロボット
をCREATEしています。

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“誰でもどこでも運用しやすい”レスキューロボットの普及に向けて。

様々な危険が潜む災害現場において、人間に代わり負傷者の探索や周辺の状況調査を行うレスキューロボット。東日本大震災の発生以降、世界各地でその必要性が叫ばれ、大手やベンチャーなど、企業の規模を問わずに開発競争が進んでいます。
「ロボット」と聞くと、多くの人は人型を思い浮かべるかもしれませんが、私たちが研究しているレスキューロボットは、クローラーと呼ばれる、まるでショベルカーを思わせる駆動機構を搭載した車両型です。研究室では、ロボット本体はもちろん、ロボットを誰もが簡単に運用できるようにする制御システムや機構の開発にも取り組んでいます。その中でも私は、ロボットを地形に適応させるために重要な役割を果たすサブクローラーという駆動部の制御システムと、凹凸型の路面に対する走破性能の評価方法に関する研究をしています。
現在、扱っているレスキューロボットは「スコット3」という名前です。旧型の「スコット2」は、悪路を走行する際、乗り越えたい地形の高さに合わせてサブクローラーの上げ下げを操縦者がその都度行う必要がありました。そこで3では、操縦者の手間を省くべく、サブクローラーの自動化を目指すことに。結論から述べると、地形から受ける力を利用してサブクローラーが自然に動くような機構を考えました。デモ機を使った試験もなんとか及第点に到達したので、3の機体にも実装。もっと調整が必要ですが、悪路を走行する際でもロボットはスムーズに前進し、操縦者の負担も2に比べて軽減させることができました。
機体や制御システムの設計では、機械、電気、情報、数学など、日頃の授業で得た知識を総動員するので、「学びを活かすことができている」という喜びを感じられます。また、設計はもちろん、実装までの道のりは決して平坦ではありません。でもだからこそ、ロボットが狙い通りに動いてくれた時に味わう達成感は格別なのです。
現時点でのレスキューロボットは、まだ運用の難易度が高いという課題を抱えています。ですから、家庭用ロボット掃除機のように、“誰でもどこでも運用しやすい”機体に進化させることができれば、普及のスピードもきっと上がるはず。私たちの研究は、レスキューロボットの普及の鍵を握っていると思うので、今後後輩たちがよりよい成果を上げてくれることを望みます。

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工学研究科 博士前期課程 機械工学専攻
2023年3月修了
三橋 知典さん
愛知県 愛知工業大学名電高等学校出身

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在学中は、研究室のメンバーと「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」に出場して、3位に入賞することができました。

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#空き家、空き店舗の活用

地域資源を活用して人の居場所をつくり、


地域が抱える課題を解決する。

私は地域資源を活用した人の居場所をCREATEしています。

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空き家や空き店舗の活用を通して、実務者とともに行動。
自主性、責任感、課題解決力が身につきました。

近年、少子高齢化や人口減少を背景とした空き家や空き店舗の増加が注目を集め、社会的な問題として深刻化しつつあります。そこで私たちは、空き家・空き店舗の活用を通して地域が抱える課題を解決し、賑わいを創造する方法を模索しています。たとえば、空き店舗の活用については、学生が主体となったカフェの企画・運営や商店街にある空き旅館をリノベーションし、学生のシェアハウスとして活用しています。
その他にも数々のプロジェクトが進行中。日本建築学会設計競技をはじめ、各自治体が開催する数億~数十億円規模のまちづくりに関するコンペティションなどにも、実務家の方とともに参加し、より良いまちづくりに向けた取り組みに寄与。2022年は7作品応募し、上位にもランクインしています。この取り組みの特長は、さまざまな地域へ出向き、地域活性化やまちづくりに取り組む専門家とともに実務レベルで取り組めること。通常では接点ももてない専門家と1つのチームをつくり、地域を動かしていくダイナミックな活動ができます。自主的かつ積極的な行動、責任感も求められる厳しさもありますが、その分学びも大きいです。
このような活動を通して各地域の魅力を知っていくほど、地域の賑わいづくりに貢献したいという気持ちが強くなり、自然に自ら考え、行動する力が身についたと思います。自分たちの知らない知識も数多く吸収でき、さまざまな立場の方と関わることでコミュニケーション能力も向上したと実感。これらの経験を活かし、社会に出てからも課題解決のための新たな発想力を磨いていきたいと思います。

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工学部 工学研究科 博士前期課程
建設システム工学専攻 2年
五十嵐 翔さん
愛知県 桜丘高等学校出身

五十嵐 翔さん画像

工学部 工学研究科 博士前期課程
建設システム工学専攻 2年
五十嵐 友雅さん
愛知県立豊橋工科高等学校出身

五十嵐 友雅さん画像

工学部 工学研究科 博士前期課程
建設システム工学専攻 2年
永嶋 太一さん
愛知県立高蔵寺高等学校出身

永嶋 太一さん画像

プロジェクトの内容を自身の研究や卒業設計のテーマとして取り上げることで、プロジェクトが完結しても継続して学び続けられるところもこの活動の良いところです。

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#新材料

バイオマス原料を使った新しい材料が、


ものづくりの可能性を切り開く。

私は電気エネルギー貯蔵デバイス用の新材料をCREATEしています。

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世界の誰もが知らない事実を自分だけが知る喜び。

カニやエビの殻の成分であるキチンから合成した多孔質炭素に電気を流し、そこに蓄えられる電気エネルギー量を測定する。これが私の研究活動です。多孔質炭素は、通常の炭素に比べて大量の分子やイオンを吸着させることが可能。この特徴は電気エネルギー貯蔵デバイスの機能アップに生かすことができると考えられています。つまり、私の研究では、キチン由来の多孔質炭素が電極材料として活用できるかどうか、その可能性を探っていることになるのです。
多孔質炭素の原料としてキチンが使われる例は少ないため、測定結果は世界で私だけが知る事実が多くなり、それがモチベーションの維持につながっています。今後は大学院に進みますが、キチン由来の多孔質炭素を使った電気エネルギー貯蔵デバイスが広く使われる将来を思い描きながら研究を続けます。

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工学部 応用化学科
応用化学専攻 2023年3月卒業
鈴木 勇人さん
愛知県立安城高等学校出身

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キチンのようなバイオマス原料を使った新材料によるものづくりこそが、持続可能な世界の創生に役立つと思っています。

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#プログラミング

人々に驚きと感動を与える


デジタル技術の深部へ。

私はデジタル技術で人々のワクワクをCREATEしています。

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来館者の目に留まるデジタル展示。 企画の構想とプログラミングを担当。

所属する研究室では、愛知県犬山市にある野外民族博物館「リトルワールド」とのコラボ企画を実施。その内容は、フランスにある「ラスコーの洞窟」の壁画の画像を展示エリアの壁に投影するというものです。 私と企画に参加したメンバーは、壁画の画像の見せ方に工夫を加えることにしました。入念な検討ののち、壁に向かって照射したレーザーが、壁画の輪郭をなぞるように動き、その後徐々に壁画が投影されるような仕組みを構築することに決定。これは授業と研究活動で磨いたプログラミング技術によって実現できました。この見せ方は、来館者の目に留まりやすく、より興味を持って見ていただける結果となり、「コラボ企画を見に来るだけでもリトルワールドに足を運ぶ価値がある」との評価もいただけたので、手応えを感じることができました。

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情報科学部 情報科学科
メディア情報専攻 4年
米田 さやかさん
愛知県立刈谷北高等学校出身

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東京ゲームショウに出展するためのゲームも制作。デジタル技術によって人々が楽しむ姿をもっと見たいです。