人間のサッカーと同じように、自分で考えて動く自律移動型ロボットを使った競技会形式で行われます。サッカーは誰でも知っているスポーツなので、最新の科学技術を、楽しみながら見ていただくことができます。ロボットとシミュレーションをあわせて、5つのリーグで競技を行います。

ヒューマノイドリーグ

ヒト型の、自律型2足歩行ロボットを使うリーグです。2本足でボールを追いかけたりシュートをするので、ロボットの調整が大変難しいです。1チーム3台ずつのロボットで競技するようになり、少しずつ人間のサッカー競技に近づいてきました。ロボットの大きさの違うキッドサイズ、ティーンサイズ、アダルトサイズの3リーグがあります。

標準プラットフォームリーグ

各チームが同じプラットフォーム(ロボット)を使います。ロボットの性能は同じなので、プログラミングの工夫がポイントです。フランス製のヒューマノイド型ロボット(NAO)が、会場を盛り上げます。

中型ロボットリーグ

縦横50cm未満のロボット5台でチームを構成して、18m×12mの大きいフィールドを縦横無尽に駆け回る、迫力満点のリーグです。ほとんどのチームが、全方向を見渡せるカメラを搭載しており、自分とボールの位置をすばやく判断して動きます。人間のサッカーと同じボールを使用しています。

小型ロボットリーグ

直径18cm、高さ15cmの、小さいロボット5台で1チームです。フィールド全体を見渡すカメラと、ロボットに載せたカメラを使って、ロボットは人間のサッカーを凌ぐ俊敏な動きをします。また、ロボットの状況判断力も、ずば抜けています。車輪型のロボット(SSL)だけでなく、ヒト型ロボット(SSL-H)による競技もあります。

シミュレーションリーグ

コンピューター上のスクリーンフィールドで、人工知能プログラミングされた11対11のプレーヤーがサッカーをするリーグです。一番歴史のあるリーグなので、チームワークに優れた洗練されたプレーを見ることができます。高さの無い2次元フィールド(2D)と、人型ロボットが技を競う3次元フィールド(3D)のリーグに分かれています。

ロボカップレスキュー      ロボカップサッカー ロボカップ@ホーム ロボカップジュニア

ロボカップサッカーで開発された技術を、地震や大きな災害をイメージしたフィールドで、人命救助に生かしていこうとするプロジェクトです。救助戦略を考えるシミュレーションと、実際の現場で救助に役立つロボットを開発する、3つのリーグがあります。

レスキュー実機リーグ

被災現場をモデルとしたフィールド内にいる被災者の情報(状態・場所など)を、遠隔操縦または完全自律型のロボットを使用して調査し、その精度を競う競技です。 ロボットが人ですら歩くことが困難なフィールドで見せるダイナミックな動きと、情報調査時に見せる繊細な動きが見所です。

レスキューシミュレーションリーグ

都市直下型地震のおきた都市をシミュレーションします。その被災都市上で活動する3種類のロボット(消防、救急、土木)が協力して、どれだけ被害を食い止められるかを競います。様々な都市・被災状況で活躍できるバーチャルレスキューロボットが災害救助を行う競技です。

キッチンや、リビングルームといった日常生活の場所で、ロボットがいかに役に立ち、人間と共に暮らしていけるのか?という可能性を探る競技です。世界大会でも日本のチームが過去2回の優勝を遂げるなど、世界的レベルの高いリーグです。

2016年7月1日現在で19歳以下を対象とし、ロボットの設計製作を通じて、次世代のロボカップの担い手を育てることを目的としています。技術や科学はわくわくする心から発展していきます。ロボカップジュニアのカリキュラムでは、ロボットの設計製作を通じて青少年の好奇心や探究心を引き出し、次世代のリーダーとなるための基礎を身につけられるようになっています。