複数の産業廃棄物と副産物を有効に利用して強靭な社会インフラ構造物を構築する
フライアッシュと高炉スラグ微粉末の併用によるプレストレストコンクリート構造物の耐久性向上に関する研究
近年、少子高齢や財政減少の深刻化により、社会インフラの長寿命化や維持管理の合理化が要求される中、プレストレストコンクリート橋梁などの社会インフラ構造物は、塩害やアルカリシリカ反応による早期劣化が大きな社会問題となっている。また、地球温暖化防止対策としての二酸化炭素(CO2)削減は、世界的にかつ緊急な対応が求められている。世界全体のCO2排出量の約5%がセメントの製造に由来すること、およびプレストレストコンクリート橋梁の建設工事で発生するCO2排出量の約40%がコンクリートに起因することが報告されている。本研究は、プレストレストコンクリート橋梁の建設に耐久性向上と環境負荷低減の二つの目標を実現するために、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの2種類の産業副産物由来の混和材を併用し、プレストレストコンクリート橋梁の耐久性を向上する技術を研究した。
研究 リーダー |
工学部 土木工学科 特命教授 呉 承寧 |
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研究 メンバー |
工学部 土木工学科 社会人博士後期課程学生 (現在安部日鋼工業㈱次長) 辛 軍青 |
研究 分野 |
コンクリート工学・プレストレストコンクリート工学・維持管理工学 |